「変なおじさん 完全版」志村けん
志村けんの自伝的なエッセイ集。
自分は、お笑い芸人では志村けんが一番好き。
松本人志が、たしか著書「遺書」で言っているように、くどさ、ファンキーさが素晴らしい。
自分が小学4年の頃、ヒゲダンスが流行り、クラスのお楽しみ会で、友人と2人で、やった思い出がある。
当時、お楽しみ会があるたびにコントを披露していた(たしか、ニュース仕立てで展開するコントで、自分はボケ役のレポーター役だったと思う)。
かなり、ドリフターズと志村けんに影響受けていた。
ちなみに、2〜3年の頃は、別の友人と一緒に漫画を書いていた(主にストーリー担当)。
「ドラえもん」のパクリで、いろいろ便利な道具を出すタヌキ型ロボットが登場する「タヌじろう」という漫画だった。
それはさておき、本書「変なおじさん」を読むと、孤独が好きだけど寂しがりや、地味な努力家で、完璧主義、といった志村けんの素顔が垣間見える。
音楽鑑賞が大好きというのも共感を覚えた。
同業のお笑い芸人については、ビートたけしの多芸さを尊敬し、松本人志のことも「発想がすごい」と賞賛している。
「お笑いにはマンネリが必要。マンネリは宝だ」とのお笑い論は、松本人志が指摘する、くどさ、ファンキーさを裏付ける。
きっとやるぞ、やっぱり、と観客が期待し一緒になって笑える芸を心がけていることが分かり、興味深い。
(2015年9月22日Facebook投稿を転載)