「イラストレーション メイキング&ビジュアルブック マツオヒロミ」
「百貨店ワルツ」
山陰の松江市出身のイラストレーター、マツオヒロミは竹久夢二の作品に影響を受けたそうで、大正ロマン、昭和モダンをテーマに和装の女性を描く。
憂いのある表情の女性が良く、植物を題材に緻密に描かれた着物の柄や背景の装飾が美しい。
個展のポスターをひと目見て気に入り「百貨店ワルツ」を購入。同人時代の作品もいくつか、ヤフオクで探して入手していた。
先日、書店に行った時に「イラストレーション メイキング&ビジュアルブック」が出ているのを見て即刻買った。
「イラストレーション メイキング&ビジュアルブック」では表紙の作品や、アサガオを背景に傘を差した女性の作品が良い。
表紙の作品の制作過程も紹介してある。Macintoshでphotoshopを使い、制作しているそうだ。
手描きのスケッチも何点か載せてある。
「百貨店ワルツ」は、架空の百貨店の各フロアを紹介しながら、売り出しポスターなどに見立てた作品を載せてある。
もともとは漫画家を目指していたそうで、漫画もある。
表紙の作品や、紫色の着物で傘を持った女性を描いた架空の歳末大売り出しポスター、鶴の絵をバックにリボンを付けた女性を描いた架空のグラフ誌の表紙が良い。
(2019年8月20日Facebook投稿を転載)