「ジョン・エヴァレット・ミレイ展図録」
ミレイは19世紀のイギリスの画家。
図録の表紙に使われている代表作「オフィーリア」がいい。
川を流されていく狂気の女性オフィーリアの虚ろな表情や細かい描写も良いし、何と言っても緑色が鮮やかできれい。
「ハムレット」の登場人物で、木の枝に花輪をかけようとして枝が折れて川に落ち、歌いながら、おぼれ死んでしまうのだとか。
「マリアナ」はイギリスの詩に登場する、婚約者に捨てられた孤独な女性を題材にした作品。服の紺色が美しい。
以前、作品集を買った同時代のイギリスの画家ウォーターハウスも、オフィーリアや、マリアナを描いており、絵柄はウォーターハウスの方が好きだが、色はミレイの方が好き。オフィーリアのインパクトは、ミレイの方がある。
あと、図録で気に入った作品は「チェリー・ライプ」と「姉妹」。
(2019年8月29日Facebook投稿を転載)