てっちレビュー

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「プッシーキャット!キル!キル!キル!」空山基、ロッキン・ジェリービーン、寺田克也 ロッキン・ジェリービーンが描くエロくてかっこいい悪魔がいい

「プッシーキャット キル!キル!キル!」

「プッシーキャット!キル!キル!キル!」空山基、ロッキン・ジェリービーン、寺田克也

 

セクシーロボットで知られる空山基。

エロかっこいい悪魔(?)を描くロッキン・ジェリービーン。

メカ×エロな作品を描く寺田克也。

「プッシーキャット!キル!キル!キル!」は個性派イラストレーター3人の画集だ。

10年くらい前に、ロッキン・ジェリービーン目当てで買った。

 

 

<ロッキン・ジェリービーン>

ロッキン・ジェリービーンを知ったのは、雑誌「イラストレーション」だったと思う(この雑誌が行方不明のため、確認はできていない)。

雑誌で紹介されていた作品を一目見て、気に入った(残念ながら、その作品は、この画集には載っていない。なおのこと、雑誌を捜索しなければ)。

アメリカンな絵柄で、エロくて、かっこいい女性を描く。

滴る汗というか、ウェットで熱い感じもいい。

肌が緑色とか、角や尻尾があるとか、悪魔みたいな造形が好きだ。

 

「プッシーキャット キル!キル!キル!」より。ロッキン・ジェリービーンの作品その1

「プッシーキャット キル!キル!キル!」より。ロッキン・ジェリービーンの作品その2

漫画「魔物語 愛しのベティ」(原作・小池一夫、作画・叶精作)のヒロインで、セクシーな魔女ベティを思い出す。

この漫画は、1980~85年に漫画誌「ビッグコミックオリジナル」に連載され、当時としては性描写が露骨だった。

下品な性描写がある漫画「嗚呼!花の応援団」(どおくまん)とともに、近所の歯医者の待合室にあり、小学生の頃、この歯医者に行くたび、むさぼるように読んだ。

歯医者から、親に「お宅の息子さんがエロい漫画を読んでいる」と通報された苦い経験もある。

 

 

「ザ・バース・オブ・ロッキン・ジェリービーン」という画集も10年くらい前に発売され、欲しかったが、高かったので、迷っていたら、買い逃した。

定価は5千円くらいだったと思うが、現在、Amazonでは定価の3倍、ヤフオクでは2~3倍の高値で出品されている。ポスターやクリアファイルといった特典付きの限定品は、ヤフオクでは、3万円程度で落札されているようだ。

ロッキン・ジェリービーンに限らず、画集はだいたい高いので、ためらいがちだが、見つけて欲しいと思ったら、とりあえず確保しないといけないという鉄則を痛感する。

 

 

<寺田克也>

寺田克也は、漫画家だとは知っていたが、こんな魅力的なイラストを描いているとは、本書「プッシーキャット キル!キル!キル!」で見るまで知らなかった。

なんか、外国(フランス?)の漫画みたいな絵柄。ファンタジーな雰囲気があり、メカと組み合わせているのも、いい。

 

「プッシーキャット キル!キル!キル!」より。寺田克也の作品その1

「プッシーキャット キル!キル!キル!」より。寺田克也の作品その2

 

<空山基>

空山基は、本書を手に取る以前から、単独の画集を持っている。

本書に載っているのは、人間の女性を描いたボンデージ的な作品が中心で、セクシーロボットはない。

 

「プッシーキャット キル!キル!キル!」より。空山基の作品その1

「プッシーキャット キル!キル!キル!」より。空山基の作品その2

個人的には、空山基の持ち味が表れるのは、やはり、セクシーロボットだと思う。

漫画「コブラ」(寺沢武一)で主人公コブラの相棒アーマロイド・レディが好きなので、それに通じるセクシーロボットは、一目見て、気に入った。

 

 

空山基のセクシーロボットは、機会をあらためて紹介したい。

漫画「コブラ」も、いずれ紹介したい。コブラも、レディも、元の素顔は美男、美女。

漫画「メフィスト」(三山のぼる)の記事でも書いたけど、レディのクールさと、コブラとの微妙な関係がいい。

 

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