「ベイビーダヤンの世界」池田あきこ
ダヤンは好き。書店で見つけて即購入した。
池田あきこが創作した人気キャラクターの猫、ダヤンが魔女のいたずらで赤ちゃんにされてしまったものが、ベイビーダヤン。
ダヤンは吊り上がった目が特徴で、なんだか、ちょっと、ミステリアスなところが魅力なのだけども、ベイビーダヤンは、ふわふわしていて、また違った可愛さがある。
本書「ベイビーダヤンの世界」は、ベイビーダヤンに焦点を当てた解説&イラスト集。
眺めているだけで楽しい。
私は、地図が好きなので、表紙や裏表紙のイラストなんかはグッとくる。
だまし絵みたいな迷路を描いた「ダヤンのめいろ」、街の俯瞰を描いた「ダヤンの家からタシルの街へ」も好みだ。
青い街並みを描いた「黒猫のいる青い街」もいい。
架空の世界「わちふぃーるど」に来る前、アルス(地球)で過ごしていたダヤンが、本当に赤ちゃんだった頃を描いた作品の紹介もあり、興味深い。
ところで、本物の犬と猫、どっちがより好きかと言うと、私は犬派だ。
実家で、犬を飼っていたからだと思う。
犬のどこが好きかというと、素直で馬鹿なところ。そこが可愛い。
飼い主の姿を見ると、すぐ、尻尾を振って寄ってくる姿とか。
子どもの頃の私が、わが家の犬を散歩に連れて行った時に、落ちていた洗濯バサミを食べようとしたことがあった。
洗濯バサミの金具が口の中に刺さってか、血が出ていたので、やめさせようと思って、口をこじ開けて洗濯バサミを取り上げようとしたら、エサを取られると思ったのか、私の手を噛んだ。
これも、馬鹿ぶりがよく表れている。
病気で死んだ時は、本当に悲しくて泣いた。
父や弟と一緒に、鳥取砂丘の片隅に埋めに行ったのを覚えている(砂が掘りやすいので)。
私の妻と長女は、ともに猫派だ。
長女が高校生の頃、「猫が飼いたい」と言い出して、保護猫の赤ちゃんのもらい手を探しておられる方から、1匹もらった。
雑種のオス(キジトラみたいな外観)。去勢と、トイレのしつけを済ませてあったのは、ありがたかった。
もらって来た日、わが家に入れたら、知らない場所だから警戒してか、本棚の下の隙間に隠れて出てこなくなった。
それを見て、長女が泣き始めたので、私が食べ物で誘導して本棚の下から出てこさせたのを覚えている。
ベイビーダヤンを見たら、わが家の猫の赤ちゃんの頃を思い出した。
この猫は現在、人間に例えると60歳くらい。もう動きが鈍くなってきている。
年老いた犬を看取るという渋いテーマの漫画「犬を飼う」(谷口ジロー)のように、きちんと、最後まで世話してやりたいものだ。
ちなみに、妻も長女も、ダヤンには、あまり興味がないようだ。
動物キャラクターで、妻が好きなのは、スヌーピーと101匹わんちゃん。
本物は猫が好きで、キャラクターは犬が好きというのは、私と真逆で面白い。
長女が好きな動物キャラは、しろたん。近年は、「ちいかわ」のうさぎも好きなようだ。
(妻が上の商品と似たものを買って車に貼っていた)