
「Newton別冊 体のしくみと病気」
カニやエビは日本人が大好きな食べ物だろう。
私もそうで、特にカニが大好き。
ところが、私の妻はカニにアレルギーがあり、食べない。
そして、長女はカニとエビの両方にアレルギーがあり、食べない。
こんなに美味しいものを、と気の毒で仕方ない。
私の故郷・鳥取市の冬の家庭料理「親ガニ(ズワイガニの雌)のみそ汁」なんか、カニのエキスが濃厚に味わえて最高にうまいのだけど。
妻にも長女にも勧められないのが残念だ。
(以下の記事「ちいかわ&鬼滅の刃」に親ガニのみそ汁の作り方動画のリンクあり)
妻によると、もともと、カニもエビも好きで普通に食べていた。
カニを食べた時に喉がかゆくなる症状があったそうだが、子どもの頃は、カニを食べたら誰もがそうなるものだと思っていたという。
長女も喉がかゆくなる症状は同じ。当初はエビだけがダメだったが、そのうち、なぜか、カニもダメになったそうだ。
私は食物アレルギーはないけど、金属アレルギーがある。
指輪やピアスを着けると、肌がかぶれて、かゆくなる。悪化すると、膿んでくる。
革をなめすのに金属を使うらしく、革製品でもアレルギーが出ることがある。
若い頃、ピアスを着けてから金属アレルギーになった。
だから、指輪やピアスはもちろん、着けない。
結婚指輪は小銭入れに入れていたが、かなり前に自動販売機でコーヒーを買おうとした時に落として自販機の下に入って取れなくなり、妻には叱られた。
腕時計も着けない。
腕時計のベルトがプラスチック製でも裏蓋が金属製だったり金属パーツがあったりするとダメ。
眼鏡は金属パーツがあるとダメ。
鼻に接するパーツがプラスチックでも、そのパーツと本体をつなぐ金具があるとダメ。
ズボンの留め金やベルトのバックルも金属製なので、肌に触れないようにしないとダメ。
汗をよくかく夏場になると、困るのが、ズボンのポケットに入れる家の鍵や車の鍵。
金属の成分が汗に溶け出し、ズボンの布を通過して肌に到達するのだろう。だから、夏場は、腿のあたりがかぶれることがある。
あと、アレルギーと関係ないかもしれないが、私は金属の味が嫌いで、特にアイスクリーム等の冷たい物を食べる時は気になるから、木製のスプーンがお気に入り。
昔からある小さくて平たいヘラみたいなやつ。
もちろん、使い捨てなので、地球環境には優しくないと思う。
科学雑誌「Newton」の別冊「体のしくみと病気」によると、日本人の3人に1人が何らかのアレルギーを持つとされる。
そして、日本人の2割が花粉症だという。
昔と比べ、社会の衛生状態が良くなって病原体に感染する機会が減ったため、アレルギーを持つ人が増えた、という「衛生仮説」が興味深い。
ちなみに、私がよく読む雑誌は「Newton」と「ナショナルジオグラフィック」。だいたい、図書館で借りて読み、最新号が面白そうだったら、書店に買いに行く。あと、「MOE」「イラストレーション」とか。
昔は「コンバットマガジン」(今秋で休刊になった模様)「航空ファン」「エアワールド」(だいぶん前に休刊)とかも買っていたけど、もう読まなくなって久しい。
本書「Newton別冊 体のしくみと病気」は、妻が買っていた。
ちょっと前に単身赴任先から自宅に帰った時に置いてあった。
妻は今夏、消化器系のがんが判明したので、「がん治療最前線」という記事もある本書に興味を持ったのかもしれない。
2012年発行なので、内容が古いかもしれないけど、読んだら、面白かった。
ここでは、アレルギーに関する内容に絞って紹介する。
以下、内容を抜粋し、要約してみる。
<衛生仮説>
本書によると、先進国でアレルギーを持つ人は、この50〜60年間で、10%以上に急増したとされる。
その理由として最も支持されているのが、「衛生仮説」。
先進国で衛生状態が良くなり、病原体に感染することが少なくなったため、アレルギーが増えた、とする仮説。
なぜ、衛生状態がアレルギーにかかわるのか。
免疫システムは、「病原体を排除するためのT細胞」と「アレルギーを起こすT細胞」の2種類のT細胞のバランスで成り立っている。
病原体に感染する機会が多いと、病原体と戦うT細胞が増加する。
しかし、衛生状態が良く、感染する機会が減ると、病原体と戦うT細胞が減り、アレルギーを起こすT細胞が相対的に増えてしまう。
そして、アレルギーが起きやすくなる。
<皮膚バリア>
同じ環境で育っても、アレルギーを起こしやすい人と、そうでない人がいるのは、なぜか。
その違いは「皮膚バリア」の強さによると、考えられている。
皮膚バリアは、体内に異物や病原体が侵入しにくくするための仕組み。
皮膚バリアが弱い人は、鼻や皮膚の細胞同士の結合が弱い。
また、粘液や油脂が少なく、皮膚の酸性度(pH)がアルカリ性に傾きやすい。
そうすると、皮膚で細菌が繁殖しやすく、また、異物が体内に入りやすくなり、アレルギーが起きやすくなる。
皮膚バリアの強さは、ある程度、遺伝的に決まっているという。
<免疫寛容>
私たちの体には、異物に反応しても自分の体を攻撃しない仕組み「免疫寛容」がある。
その仕組みは完全には解明されていないが「抑制T細胞」がかかわっているとされる。
抑制T細胞は唯一、免疫細胞たちの働きを停止させられる細胞。
アレルギーを起こす免疫細胞の働きを抑制T細胞が抑えれば、アレルギー反応は起きなくなる。
詳しい仕組みは不明だが、アレルギーの原因物質がある程度多量に、あるいは、何度も持続的に体内に注射されると、抑制T細胞が増え、免疫寛容が起きることがわかっている。
これを利用したアレルギーの治療が「花粉症減感作療法」だ。
原因物質を注射したり、舌下から吸収させて、免疫寛容を起こさせるのだ。
ただし、2年くらいの治療期間が必要で、全員に効果があるわけではない。
また、花粉を体内に入れることで、アナフィラキシーショックなど重いアレルギー症状が起きる可能性もあるため、慎重に行う必要がある。
食物アレルギーに対しては、「経口免疫療法(急速飽和免疫療法)」がある。
短期間のうちに原因食物を頻繁に食べ、日常生活に支障がない量を食べられるようにする療法だ。
原因物質によって効果が異なり、卵アレルギーの人は大部分が食べられるようになるが、ピーナッツアレルギーは難しいという。
この方法も、急激なアレルギー反応が起きた時に対処できる専門医のもと、万全の体制で行う必要がある。
(以上、抜粋)
免疫寛容に着目した治療方法が面白い。
なるほどという感じだ。
世の中が安全になったり、快適になったりすると、人間が弱くなるのかなとも思った。
本書は、花粉に似せた物質を使った「花粉症ワクチン」、抑制T細胞を活性化する「ナチュラルキラーT細胞」を働かせる薬の研究にも、触れている。
本書は、2012年発行だから、花粉症ワクチンやナチュラルキラー細胞を働かせる薬は、もう、できているのかもしれない。
<アレルギー反応の仕組み>
本書によると、アレルギー反応の仕組みは物によって違うという。
ごく簡単に要約すると、、、
食物アレルギーの場合は、異物と認識されると、ヒスタミンなどの化学物質が放出され、その刺激で血管の隙間が緩み、液体が漏れ出して、皮膚が腫れたり、じんましんが出たりする。
血圧が下がり、ショック状態に陥って、命の危険にさらされるケースもあるという。

そう言えば、大学時代の友人(サークルの後輩)は、干しブドウにアレルギーがあり、全身が痙攣するなど、症状がかなり重いということだった。
干しブドウがほんの少し含まれるお菓子をひと口かじっただけで、そうなるという。
だから、干しブドウが含まれる可能性がある物は絶対に食べなかった。
本書によると、金属アレルギーの場合は、異物と認識されると、免疫細胞に攻撃を命じるサイトカインなどの化学物質が放出され、免疫細胞が皮膚に集まって皮膚が腫れたり、湿疹が出たりするという。
とりあえず、命の危険とか、重い症状はなさそうなので、ホッとした。

原因物質の構造が似ているため、複数のアレルギーになる場合もある、との話も興味深い。
たとえば、エビやカニにアレルギーがある人はダニにもアレルギーを示すことがある。
天然ゴムにアレルギーがある人は、バナナやアボカドにもアレルギーを示すことが多い。
ヨモギ花粉症の人は、ニンジンやセロリ、マンゴーに、スギ花粉症の人は、トマトにアレルギー反応を示すことがあるという。
妻(カニアレルギー)や長女(カニ&エビアレルギー)のために、ダニが出ないよう、家を清潔にしないといけないなと思った。
ちなみに、妻は、いよいよ手術のため19日から入院する。
入院期間は2〜3週間の見込みで、病院で年を越す。
私は20〜22日と、できれば29日も付き添うけど、23〜28日と30日〜1月6日は出番のため、単身赴任先。年明けの7〜10日は休む。
(会社に事情を説明したけど、何の配慮もない。それどころか、支局の部下を県外出張に取られることになり、私の年末年始の休みを減らさざるを得なくなった。妻の入院期間中で、私が休めない日は長女ができる限り休んで帰り、付き添う。飼い猫の世話も同様)。
ここ近年、正月3が日は家族3人で過ごしていたので、そうでない正月は久しぶり。
しかも、妻がこんな時に。
とにかく、手術がうまくいくよう、願うばかりだ。


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