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「たたかうお嫁さま」けらえいこ 交際から結婚へと踏み出すきっかけは人それぞれドラマがある あの頃の気持ちを大切にしたい

「たたかうお嫁さま」

「たたかうお嫁さま」けらえいこ

私たち夫婦の場合、プロポーズらしきものは特になかった。

 

合コンで出会って意気投合し、その日から同棲した。

私から見た妻の第一印象は「世話焼きで、色っぽいお姉さん」。

私の何が気に入ったのか、のちに妻に聞いたところ、「細い指で、髪をかき上げるしぐさがかっこよかった」という。

1年くらい同棲して1996年の秋に結婚した。

当時、私が25歳、妻が27歳だった。

 

同棲していた頃、お互いにこのまま一緒にいたい思いはあったけども、結婚というところまで、まだ考えていなかった。

妻は当時、何かのローンがあり、それを返し終わってからの話だと考えていたようだ。

 

私が、故郷にいる両親に、交際している女性がいて同棲している旨、伝えたのがきっかけで、話が急に進み始めた。

私の母が「人様の大切なお嬢さんだから、それは、ちゃんとしないといけない」「相手のご両親には会ったのか」などと騒ぎ始めたからだ。

 

ちなみに、私の両親は、2人とも23歳くらいの時に結婚していた(両親は戦後生まれの団塊世代。この年齢で結婚というのは珍しくないと思う)。

3歳下の弟は、私よりひと足先に結婚していた。弟が20歳、義妹が18歳の時だったと思う(これは珍しいほうかも)。

だから、私の母には、結婚はさっさとするもの、という感覚があったのかもしれない。

母が「相手のご両親にあいさつに行く」と言うので、その前に、まずは、私があいさつに行くことにした。

 

以前、何かの記事で、少し書いたように思うけど・・・

妻の父は、せっかちで、さっぱりした性格。ズバズバと物を言い、口が悪いところがあるのだけれども、裏表がない方なので、よかった。

妻によると、しつけが厳しくて、子どもの頃、遅くまで寝ていると、掃除機でたたかれ、食事中に行儀が悪いことをすると、箸箱でたたかれていたという。

だから、怖いお父さんかとドキドキしたものだけど、私には、優しかった。

妻の母は、のんびり、おっとりとした性格。いろいろと気配りされ、若輩者の私ごときをやたらと立ててくださる。こちらが恐縮するくらいだ。

妻の兄は、妻より6歳、私より8歳上。快活なスポーツマンで、人懐っこくて、おしゃべり好き。しかも、話題が豊富で面白いので、すぐに打ち解けられた。

のちに妻に聞いたところによると、義兄は当初、私を順調に進んできた優等生だと思っておられたらしく(実際には高校を中退して働いたりして少々、紆余曲折あり)、「苦労が足りないと思うけど、大丈夫か?」と心配しておられたようだ。

妹の幸せを願う兄の心だなあ、と思って、私は好感を抱いた。

 

妻の実家にあいさつに行った時、どんなやり取りがあったか、覚えていない。

「結婚」という単語は出なかったと思う。

日をあらためて、私の両親があいさつに参ります的なことは伝えた。

なんか、もう、暗黙のうちに「結婚」という方向に向かっていることが、全員の共通認識になっていたように思う。

 

 

漫画「たたかうお嫁さま」は、作者・けらえいこの実体験が赤裸々に描かれる。

1962年生まれで、1987年に結婚とのことなので、24、25歳の時。

大学で知り合った夫は1歳上のようだ。

プロポーズに関するエピソードでは当時「カレ(今のダンナ)とは付き合って1年半」と書いてある。

私たち夫婦と似たような年齢、タイミングだと思う。

 

作者が、デートの帰り道で「ケッコンしてたら、帰らなくてもいいのにね」「結婚したって、いーじゃない?あたしたち」と切り出したことがきっかけで、結婚の話が進んでいったという。

 

「たたかうお嫁さま」より。結婚したって、いーじゃない

夫は、結婚なんて、まだまだ先のことだと思っていた模様。

「今は仕事はじめたばっかで、それどころじゃないよ」と言う夫に対し、「結婚したって、仕事はできるじゃない」と作者が説得するのも、面白い。

交際から結婚へと踏み出すきっかけは、人それぞれドラマがあるものだと思った。

 

作者の実家に夫があいさつに行ったエピソードでは、グダグダな雰囲気の中、「よろしくお願いします」「こちらこそ」みたいな、やり取りが描かれている。

私が妻の実家にあいさつに行った時も、こんな感じだったかもしれない。

 

「たたかうお嫁さま」より。よろしくお願いします

本作「たたかうお嫁さま」では結婚式、新婚旅行までが描かれる。

「教会で結婚式を挙げたい」とか、「型にはまっていない披露宴にしたい」とか、「誰を呼ぶかで悩む」とかは、私たち夫婦もそうだったから、共感を覚えた。

考えてみれば、結婚式&披露宴は、カップルが企画する最大のイベントだ。

ここにも、それぞれの思いが表れて面白い。

 

「たたかうお嫁さま」より。教会で式を挙げたい

ちなみに、私たち夫婦の場合は・・・

結婚式の場所選びは、お互いの家族や友人が各地に散らばっていたこと、式の翌日に海外(香港)に新婚旅行に出かけることを考慮した。

比較的多くの人が集まりやすくて、海外に出るのに便利な都会地で探し、教会のある式場に決めた。

私たち2人はもちろん、お互いの家族にとっても、結婚式に出かけるのが、ちょっとした旅行になった。

式の前日に現地入りしたのだけど、泊まるのは安い宿がいいということで、ラブホテルに泊まったのを覚えている。

妻とラブホテルに行ったのは、この時が最初で最後。

ついでに言うと、私は仕事で知り合った友人と2人で韓国旅行に行った時も、安い宿がいいということで、ラブホテルに泊まった。男2人なので、フロントの人に怪しまれたものだ。

 

結婚式は、式場に併設の教会で。

新婦入場で、ウェディングドレスのすそを持つ役は、妻の甥2人(義兄の長男、次男)。当時、2人とも幼稚園児で、可愛らしくて、結婚式の良いアクセントになった。

誓いのキスは、人前なので、やはり、恥ずかしかった。

 

結婚式&披露宴に呼ぶ人は、厳選した。

私側が父母、弟、義妹、姪(弟の長女)、友人6人の計11人。

妻側が義父母、義兄、義理の甥2人、友人7人の計12人。

新郎新婦を含めて総勢25人。

大勢だと、いろいろと気を遣わないといけなくなり、面倒なので、双方とも「親兄弟+友人7人まで」と決めた。

 

友人の絞り込みが悩みどころだった。

私は、中学時代からの友人1人、会社の同期1人、大学のサークルの友人2人、大学のクラスの友人2人を招いた。

大学のサークルやクラスの友人、中学時代からの友人、会社の同期は、ほかにもいたけど、私は素直に、自分にとって大事な人から順に選んでいった。

私の友人枠が1人余っているのは、なぜか。中学時代からの友人で、もう1人、ぜひとも来てほしい人がいたけど、期限までに連絡が取れなかった。

変わり者なので、連絡が取れていても「行かない」と言われただろうけど。

のちに聞いたら、やはり、そうだった。

妻は、高校時代からの友人4人、短大時代からの友人2人、高校時代からの文通相手1人を選んでいた。

 

披露宴で、新郎新婦入場のBGMは、私セレクトのリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」(映画「2001年宇宙の旅」のオープニングで、おなじみの曲)。

たった20人くらいしかいないのに、えらく壮大な幕開けだ。

 


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ウェディングケーキは、なかったような気がする。

料金が高いし、そこまで重要だと思わなかったから、やめたのだと思う。

 

本作「たたかうお嫁さま」では、ケーキ入刀の写真をいろんな人に送ったりするからと重要視している。

 

「たたかうお嫁さま」より。ケーキ入刀

私たち夫婦の場合は、「結婚しました」の報告ハガキには、結婚式でのライスシャワーの写真を使った。

(ライスシャワーの写真は私の父が撮影。逆光で六角形の光?が入った、良い感じの写真になっていた)。

 

キャンドルサービスみたいなのも、やめたと思う。

その代わり、ビンゴゲームをやった。

 

一番の楽しみは料理。

新郎新婦はひな壇にいるのだけど、ケーキ入刀もキャンドルサービスもないので、落ち着いて食べられた。

本作「たたかうお嫁さま」の作者は、ひな壇にいて、みんなに見られるから、恥ずかしくて、あまり食べられなかったとのこと。

 

「たたかうお嫁さま」より。料理

私たち夫婦が料理で記憶に残っているのは、点心のこと。

2人の間のあたりに、蒸籠が置いてあり、蒸籠ひとつに2人分の点心が入っていたのだけど、私は気づかずに1人で全部食べてしまった。

このことは、のちのちまで、妻にチクチクと言われた。「私の分まで食べた」と。

 

新婚旅行のことは、機会をあらためて書きたい。

 

最後に。

なぜ、今さら、結婚のことを思い出したかというと、今年秋の引越しに向けて自宅の片付けを進めていたら、結婚の前に妻が私宛てに書いた手紙が出てきたからだ。

既に一緒に暮らしていたのに、なぜ、手紙なのかはわからないけど、手紙だった。

「好きだよ」とか「2人で楽しく暮らしていこうね」という趣旨のことが書いてあった。

当時を思い出して、胸が熱くなった。

妻に話したら、「恥ずかしいから、捨てる」と言うので、捨てられないように、隠しておいた。

ふと、気づいたら、こんな夫婦が今年秋に結婚30周年を迎える。

手紙の頃の2人の気持ちを大切にして、これからも仲良く暮らしていきたい。

 

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