てっちレビュー

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<運営者の横顔(2)>本好きの原点(上) 教育熱心な祖父、読書好きの父 そして、「姉ちゃん」にもらった「少年少女世界の文学」

 

私はなぜ、読書が好きなのか。

今回はそのことを書いてみたい。

 

私の実家は貧乏なほうだったけど、幼い頃に同居していた祖父(父方の祖父)が教育熱心だったせいか、本はとにかく買ってもらえた。

祖父の口癖は「勉強して偉くなって人を見返せ」。

祖父母も父母も、食事のマナーや戸の開け閉めといった、しつけにおおらかで、私は間違った箸の使い方(2本の箸が交差する)のまま育ったくらいだけど、本を粗末に扱うと、祖父に叱られた。

 

幼い頃に接した本で、よく覚えているのは・・・

まず、講談社「こどもカラー図鑑」全13巻。

これは懐かしい。

たぶん、幼児の頃はイラストや写真を見るだけで、読めるようになったのは小学生になってからだろうと思うけど、どれだけ繰り返し見たことか。

私は、毛虫やイモ虫が苦手なので、「こどもカラー図鑑」の第2巻「こん虫」を見る時は、毛虫やイモ虫の写真には手を触れないように、恐る恐る、ページをめくっていたことを思い出す。

今でも実家にあるはずだ。

 

 

次に、子ども向けの名作文学全集「少年少女世界の文学」(河出書房)。

これも懐かしい。

これは、わが家と親しかった近所の知人にもらった。

この家には娘が2人いた。

下の娘は私より7〜8歳くらい上だけど、幼児の頃の私とよく遊んでくれた。

私は、「〇〇〇姉ちゃん」(〇〇〇は名前)と呼んで、姉のように慕っていた。

私が小学2〜3年くらいの頃だったろうか。「もう読まないから、あげる」と言われ、袋に入れてもらい、両手に下げて持って帰ったのを覚えている。

20冊くらいあり、かなり重かったけども、こんなにたくさん、もらっていいの?と、わくわくしながら・・・

この全集のうち、特に気に入って何回も何回も読み返した作品を10点挙げるとすれば、「ジャン・バルジャン物語(レ・ミゼラブル)」「モンテ・クリスト伯爵」「西遊記」「アラビアン・ナイト」「ガリバー旅行記」「ロビンソン・クルーソー」「聖書物語」「アンデルセン童話集」「グリム童話集」「動物記(シートン動物記)」。

 

 

名作文学は、のちの作品に影響を与えているし、オマージュもあるので、読んでおいて、絶対に損はない。

たとえば、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」(荒木飛呂彦)の第1部の序盤で、ジョナサンの父(善人)が崖下に転落して意識を失い、通りかかったディオの父(悪人)が金目の物を盗もうと物色して指輪を抜き取ったところ、ジョナサンの父が意識を取り戻して「君が助けてくれたのか」と誤解する場面がある。

のちにディオの父が指輪を盗んだと判明するとジョナサンの父が「その指輪は彼にあげた物です」と、かばう場面もある。

これらは「レ・ミゼラブル」に似た場面があるので、「レ・ミゼラブル」を知っていれば、オマージュだとわかる。

(戦場でマリウスの父が倒れていて、通りかかったテナルディエ(悪人)が金目の物を物色しようとまさぐっていたら、マリウスの父が意識を取り戻し、介抱してくれたのかと感謝する場面と、ジャン・バルジャンがミリエル司教の家から銀の食器を盗んで捕まると、ミリエル司教が「その食器は彼にあげたものです」とかばう場面)。

 

あと、小学館の「小学〇年生」シリーズ、学研の「〇年の科学」「〇年の学習」シリーズを定期購読していた(祖父が購読料を払っていた)。

「小学〇年生」シリーズは、保育園の年長組の時に「小学1年生」を読み始めたので、連載漫画の続きが読みたくて、小学1年の時は「小学2年生」を読むという風に、実際の学年より1年ずれた状態で、定期購読していたのを覚えている。

 

祖父の教育熱に加え、父が読書好きだった影響も大きい。

居間にある父の本棚には、自然に手が伸びた。

 

まずは漫画。

本棚には、手塚治虫の名作「火の鳥」「ブッダ」が並んでいた。

「火の鳥」は各編で話が完結しているけど、「ブッダ」は一連のストーリーだから、続きが長年、気になった。

父の本棚にあったのは別冊少年ワールド版。6巻で未完のまま途切れていた。

主人公シッダルタ(ブッダ)が、死にかけのデーパ(友人だったけど対立するようになった)を助けようとしていて、その最中に、タッタ(シッダルタの友人)が仇敵のルリ王子を殺そうとするけど、シッダルタが止めるという場面で、途切れていたと思う。

この4人の関係がこれから、どうなるのかと気をもませる場面だった。

のちに自分で愛蔵版を買うまで気になった。

 

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原作・小池一夫、作画・小島剛夕の「首斬り朝」「子連れ狼」もあった。

特に「首斬り朝」は今でもお気に入り。父の本棚にあった文庫版を自分のものにしていたけど、行方不明になってしまい、愛蔵版で買い直した。

 

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漫画の次は、文庫本の小説を手に取った。

特にはまったのが、平井和正。

父の本棚にあったのは、アダルトウルフガイシリーズの「狼男だよ」「狼よ、故郷を見よ」、ウルフガイシリーズの「狼の紋章」「狼の怨歌」の4冊。

両シリーズの続編は自分で買いそろえた。ほかにも「死霊狩り(ゾンビー・ハンター)」「幻魔大戦」等、買いそろえていった。

 

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「超革命的中学生集団」という作品の主人公のモデルになった作家仲間・横田順彌にも興味を持ち、短編集「謎の宇宙人UFO」を読んで、ヨコジュンにもはまった。

父の本棚にあった文庫本の小説は、ほかに、横溝正史の「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」「獄門島」、五木寛之の「青春の門」とか、記憶に残っている。

西村寿行の「滅びの笛」だったか、「鬼が哭く谷」だったか、子どもには刺激が強すぎて、トラウマになった作品もある。

 

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小学校高学年から中学生の頃が私の人生で一番たくさん、小説を読んだ時期だと思う。

子どもの頃はSFやミステリーをよく読んだ。

小説を読み始めるきっかけは、小学校の図書室だったかもしれない。

 

ちなみに、現在、私が読む本は歴史や科学、芸術といった趣味のものが多く、小説は歴史小説をたまに読むくらい。武内涼の「厳島」「謀聖 尼子経久伝」は、おすすめ。

父は現在、時代小説を好んでいる。父に勧められた「鬼役」(坂岡真)シリーズには、私もはまった。

 

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