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人生、生命、宇宙といった深遠なテーマを扱い、それでいて、ハラハラ、ドキドキなドラマを展開して面白く読ませる。
漫画家・手塚治虫(1928~1989年)の作品、特に「火の鳥」と「ブッダ」は何回、読み返したことだろう。
私は子どもの頃、実家の本棚に「火の鳥」と「ブッダ」があったのが、出合い。
子どもにとっては衝撃的な描写もあり、脳裏に焼きつく漫画だった。
たとえば、「火の鳥 望郷編」。
主人公ロミに感情移入してしまい、「火の鳥」シリーズで一番好きな巻。
そして、人肉食、近親婚の描写が、子どもには刺激が強かった。
「火の鳥 ヤマト編・宇宙編」も、そうだ。
「ヤマト編」は、主要キャラクターが異星人の妻を殺して食べるシーンが衝撃。
「宇宙編」は、人間の心の闇を描き、重苦しい話だった。
「火の鳥 乱世編」は、私が好きな歴史物。
野心に満ち、冷酷な源義経のキャラクター設定がいい。
顔立ちも性格も、「ブッダ」で私が一番好きな登場人物のダイバダッタそのままだ。
「火の鳥」は、「生命=宇宙」とでもいうような世界観?死生観?が面白いのだけども、そのことを視覚的に見せるのが「火の鳥 未来編」。
素粒子の中に恒星系があり、そこに住む生物の細胞の中の素粒子の中に、また、恒星系があるといった描写がある。
これは、子ども心に印象に残った。発想がすごいと思う。
のちに、宇宙の大規模構造を知った時に、その姿が生物のように見え、この作品を思い出した。
発想の面白さを感じさせる描写は、「ルードウィヒ・B」にもある。
作曲家ベートーベンの生涯を描く作品なので、演奏シーンがたびたび描かれるのだけども・・・
音楽を、音符や擬音ではなく、抽象的な立体物で視覚的に表現した場面がある。
このような発想ができること自体が、すごいと思う。
芸術と科学の関係を考えるうえで、興味深い描写だ。
ほかにも「どろろ」「ばるぼら」など面白い作品がいっぱい。
「火の鳥」と並んで私が大好きな「ブッダ」も、「ブラック・ジャック」「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」といった名作も、まだ、レビュー記事を書けていない。
あと、手塚の著作ではないが・・・手塚漫画のキャラクターを紹介する「手塚治虫キャラクター名鑑」を紹介しておこう。
