交通事故に巻き込まれ、車が壊れた。
6日深夜、片側1車線の高速道路を走行中、対向車線の車が中央帯のワイヤーロープに衝突、その車のタイヤ(ホイール?)が衝撃で外れて、こちらに飛んできて、私の車のフロントグリル辺りを直撃した。
私の車は少し走ったところでエンジンから白煙が上がり、停止。
フロントグリル辺りが破損し、相手の車のホイールやサスペンションの部品が巻き込まれていた。
おそらく、ほんの数秒でもタイミングが違えば、私の車は巻き込まれていないだろう。
運が悪いというのか、こんな事故があるんだなと不思議に感じた。
ケガがなかったのが、不幸中の幸い。
もし、ワイヤーロープがなかったら、相手の車と衝突していたかもしれない。
気づいたことを少し書いておく。
三角表示板
事故後、私の車はエンジンはかかっているけどもアクセルを踏んでも進まない状態。
停止する前にハザードを点灯させて、少し左に寄せたけども、まだ道路をふさいでいた。
後続車両が何台も連なり、そこから3人くらい人が出てこられて、道路が少し広くなっているところまで、押してもらった。
とりあえず、車に積んでいた三角表示板を出して掲示しておいた。
高速道路で事故や故障のため車を止める時は三角表示板を掲示しないと違反になる。
以前、高速道路で車が故障して止める時に警察に指摘され、冷や汗をかいたことがある。
買っておいて、良かった。
ケガの有無は軽く考えない
警察や保険会社、相手方には、「ケガはないか」と聞かれて、「ない」と答えたが、「今のところ、何ともない」とか「今のところ、ないと思う」といった、あいまいな答え方にしておいたほうがよかったなと思った。
その後、私の勤務先の上司に報告した時に、「ムチウチとか、あとで症状が出るケースがあるから、安易に、『ケガはない』と相手に言わないほうがいい。あとでトラブルになる可能性がある。それと、ちゃんと医者に行って、診てもらえよ」と指摘されて気づいた。
相手がまともな人間かは運次第
自分が加害者になるにしろ、被害者になるにしろ、悪い相手に当たる可能性もあるのが事故の一番怖いところだと思う。
過去に、私が被害者の立場で、悪い相手に当たった経験が2回あるので、簡単に書いておく。
<ケース1>
大学生の頃、深夜に自転車で横断歩道を渡ろうとしたところ、勢いよく右折してきた車に、はねられた。
(信号機のない交差点だった)。
自転車は大破(車輪やフレームが曲がり、走行できない状態)、私は路面に叩きつけられ、すり傷や打撲傷を負った。
車を運転していたのは、中年くらいの男性。
まわりに民家などない場所で、目撃者もいない状況だったからだと思うが、男性は警察や救急車を呼ぶでもなく、「自転車が無灯火だったから、気づかなかった」と私に事故原因があるようなことを言い、口止め料のつもりなのか、財布から1万円札を2枚出して、有無を言わせず、私に握らせ、去って行った。
はっきり言って、ひき逃げだ(道路交通法の事故不申告、教護措置義務違反)。
私は、身体が痛くて、しゃべるのもしんどい状態だったので、相手の名前と連絡先を聞くのが精いっぱいだった。
壊れた自転車を引きずって、自宅まで歩いて帰った。
後日、相手と連絡を取ろうとしたが、電話しても、おばあさんみたいな人が出て「はあ? 私はわかりませんわ」みたいな繰り返しで、本人は電話に出ず、結局、連絡は取れなかった。
本当に悪質な人だった。
今にして思えば、事後でも、私が警察に連絡しておけば、よかったと思う。
当時は携帯電話など普及していない時代だったし、そもそも、当時の私に、警察に連絡するというような発想はなかった。
ちなみに、私の自転車は大破したので、廃棄処分。2万円で買えるわけもなく、思い切って、中古のスクーターを買った。
(スクーターは気持ちよく走れて、その後、大活躍した)。
すり傷や打撲傷は、ほおっておいたが、そのうちに直った。
心身とも丈夫なことだけが、私の取り柄だ。
<ケース2>
路上駐車中の車に衝突した相手が名乗り出てきて妙な主張をしてきたこともあった。
ある日の昼間、仕事のため公共施設の前に路上駐車し、30分ほどして戻ってみると、ワイパーに小さな紙がはさんであった。
「連絡がほしい」旨と電話番号が書かれていた。
よく見ると、私の車の後部が大きくへこんでおり、衝突されたようだった。
連絡を取ってみると、相手の若い男性は、私の車への衝突を認めた上で「路上駐車が事故の原因。自分の車が破損したので、弁償してほしい」と言う。
全く予想外の主張に驚いた。
まず、現場周辺は路上駐車禁止区域だった。私の路駐は、決して、よいことではない。
ただ、現場周辺は、公共施設やショッピングセンターが立ち並ぶ市街地で、道路幅は広く、路上駐車がよくある場所だった。見通しは良い。
路側帯も広く、路側帯の幅に路駐した車が収まり、車線に、はみ出さない状態。私も、そのように止めていた。
逆に、この状況で、路駐の車に衝突するとは、どんな運転をしたんだと思った。
路駐しようとして路側帯に入るか、ハンドル操作を誤って路側帯に入ったのでない限り、ぶつからないはずだ。
私の路駐はほめられたことではないが、この事故について言えば、やっぱり、ぶつかったほうに過失があるだろう。
損害保険会社に勤務経験のある私の妻に聞いてみると、「止まっていた車にぶつかった場合、前方不注意で、ぶつかったほうに100%過失がある」と言う。
私が契約している損保会社の担当者も同じ意見だった。
しかし、この男性は「路駐していた人に事故の過失がある」の一点張り。そもそも、他人の車を壊しておいて、一言もわびがなかった(最初から最後までなかった)。
この男性と話しても、らちがあかないので、相手側の損保会社の担当者と交渉したが、私の妻や私側の損保会社の担当者と同じ意見。
この男性が納得せず、手を焼いているようだった。
もし、私に過失が認められる可能性があるとしたら、駐車違反で取り締まられていた場合だと言われたが、違反で取り締まられていないので、該当しなかった。
結局、この男性に100%過失があるということで双方の損保会社が一致し、私の車の修理代は、相手側に全額負担してもらった。
この男性は私に過失があり、車の修理代を請求できると考えたから、メモ書きを残していたのだろう。
そう考えなかったら、そのまま当て逃げしたはずだ。
当て逃げされていたら、私は、誰にぶつけられたのかもわからず、自分の負担で修理するしかなかった。
そう考えると、相手が変わった考え方の人で、ラッキーだったのかもしれない。
変な話だが。
今回は平穏に推移
なお、このたびの事故の相手は、話し方や声からすると、若者のようだ。
「すみませんでした」だけだが、いちおう、わびの言葉があり、「おけがはないですか」とも言われたので、ホッとした。