メレル「ノバスニーカーブーツ」
MERREL Nova Sneaker Boot
シューズ愛ランド(靴店)で見つけた。今年の初め頃だっただろうか。
締めつけ感というか、足への密着感がよくて、気に入り、即購入した。
色は「オリーブ」。オリーブにオレンジ色を配し、足首まわりのジッパー風のデザインも、かっこいいと思う。
防水機能を備え、靴底は、ビブラム。
サイズ選びには気をつけたほうがいい。
私は、普通は26センチの靴を選ぶが、この靴は27センチを選んだ。それでも、少し窮屈に感じるくらい。私は、この締めつけ感が好きだが、そうでない方は、もう少し大きめを選ぶといいかもしれない。
私は、締めつけ感があるブーツみたいな靴が好きなのだが、その原点は、大学に入る前の若い頃、測量という山仕事に従事した経験にある。
現場では、「安全靴」を履いていた。
これは、土木・建設の現場で使われるもので、つま先の部分に鋼鉄製のカバーが入ったブーツ。重い物がつま先に落ちたりしても大丈夫なように保護を強めてある。人に踏まれたくらいでは全く何ともない。
もともと、ミリタリーマニアで、米軍のジャングルブーツも持っていたので、安全靴を履くと、ジャングルブーツを履いているような気分になったものだ。
そして、山を歩く時の靴の履き方も身に付いた。
ぶかぶかでなく、なるべく足にぴったりと合うサイズを選び、編み上げの靴ひもをきちんと締めて、足と足首に密着させる。
靴が足にぴったりとフィットしていないと、歩きにくいからだ。
私は、山歩きが好きで、普段履きにはブーツに近いトレッキングシューズ(トレッキングブーツ?)を愛用してきた。
普段は、脱いだり、履いたりがしやすいように、靴ひもをゆるめにして、山に入る時には、靴ひもをきちんとしめて足に密着させ、使ってきた。
メレル「ノバスニーカーブーツ」は、今まで履いてきたトレッキングシューズと比べても、締めつけ感、フィット感が高くて、とても気に入っている。
今まで履いていたトレッキングシューズと比べれば、普段から、そんなに靴ひもは緩めていない。
それでも、かかとの部分に、履きやすくするための芯みたいなものが入っているので、履きやすい。立ったまま、するっと履ける。この点も気に入っている。
余談1・山の歩き方(測量時代の思い出)
測量時代に教わった山の歩き方を少し書いておく。
測量は、山に林道や高速道路を建設するために地形を測るといった仕事が多い(少なくとも私がいた測量会社はそうで、現場はほとんど山だった)。
しかも、レジャーで登山するような名山ではなく、そこらに普通にある名前も分からないような山。
ふもとから途中までは、地元の人が使う道があったりするが、その先は、けもの道とか、道もない杉林や雑木林の中を歩く。
斜面を上り下りする時は、滑らないように、木の幹や木の枝をつかみ、木の根元の辺りを踏んで歩く。
つかんだ木の枝がたわみ、手を離すとはね返るので、前を歩く人とは距離を空けておかないと枝が自分に当たるので要注意。
速く移動する時は、木から木へと渡り歩いているように見えるためか、「山では、猿のように歩け」と教わった。
とても抽象的な表現で面白くて、今でも覚えている。
本物の猿に、測量の現場の山中で出会ったこともある。
猿は、われわれ人間とは比べものにならないくらい身軽で速い。われわれが携えている弁当を狙ってくるので、猿を見つけたら、石を投げて追い払っていた。
とても原始的な戦い方で、よくこんなことで対処できていたなと、今思い出すと笑える。猿が本気で攻撃してきたら、われわれはやられるだろう。
余談2・仕事の時に履く靴
現在、仕事の時に履く靴は、ボアダムのドレープポインテッドトゥブーツだ。
10年くらい前に見つけて、何回も買い替えながら、愛用している。
何と言っても、デザインがかっこいい。
足の内側の側面にはジッパーがあり、私は、ずっとジッパーを開けた状態にして、履いている。新品をおろしたばかりの時は、手を使わないと履けないが、なじんでくると、立ったまま履けるようになる。
難点は、かかとのところの靴底が弱いこと。すぐに、すり減る。
以前は、新品を履く前に靴店に持って行って靴底を丈夫な物に張り替えてもらって履いていた。
全体的に耐久性が低く、つま先とか側面の靴底が剥がれるなど靴本体が傷んでくるのが、靴店で張り替えてもらった靴底がすり減るよりも早いのに気づいてからは、使い捨てだと思って、靴店で補強せずに履いている。
だから、新品をおろす時に、次に履く予備を買ってストックするというのを繰り返している。Amazonで安く出ているので、いつもAmazonで買う。今年3月にも買った。
フィット感はまずまず。
形状から推測できるように、つま先の部分は余裕があるが、横幅が少し狭い感じ。ただ、この締めつけ感が好きなので、私は気に入っている。
サイズ選びは、普段選ぶサイズ通りで大丈夫。私は、26センチのものを履いている。
ちなみに、仕事モードの時の私の服装は、黒いスーツ姿で、青色系のシャツに青色系のネクタイを締め、この靴を履く。
あまりスーツ姿に合わせる靴ではないためか、出会う人の目に留まるようで、私は、「髪が長くて、つま先がとがった靴の記者」として覚えられているようだ。
「ロックが好きですか?」と聞かれたこともある。
今週のお題「現時点で今年買ってよかったもの」