
鳥取県民の好物らしい。
鳥取県出身者なのに、長年、気づかなかった。
大人になってからは、めったに食べなくなったからだろうか。
ロッテの冬季限定チョコレート「バッカス」と「ラミー」。
バッカスはブランデー入りシロップがチョコの中に封じ込めてある。
ラミーはラムレーズンが入ったチョコ。
鳥取で過ごした子どもの頃を思い起こすと、たしかに、冬場になると、スーパーのレジ前の好位置にバッカスとラミーの棚が設置され、山積みになっていた。
そして、この時季、実家の冷蔵庫にはバッカスとラミーが常備してあった。
だって、冬季限定。この時季しか食べられないのだから、どこでもそうだろうと思い、特に気に留めていなかった。
ところが、バッカスとラミーに寄せる鳥取県民の熱愛は全国でも突出しているという。
鳥取県がわかりやすい動画をアップしているので、紹介しておきたい。
2025年末、報道各社の支社・支局長の忘年会があり、そこで雑煮に続いて話題になって、知った。
皆さん、全国各地のご出身なので、それぞれ故郷の雑煮を紹介された。
私の故郷・鳥取市では小豆雑煮であると紹介すると、他県出身の皆さんには「えーっ!それって、ぜんざいでしょ。雑煮なのに、甘いの?」と驚かれた。
続いて、鳥取県の他地域のご出身の方が「すまし仕立てで、砂糖を入れて甘くする」と紹介すると、「鳥取県民は甘いものが好きなの?」と、さらに盛り上がった。
そこで、この方が、鳥取県民はバッカスとラミーが好物である旨、話題を膨らませた。
昔、ロッテに取材して確認したところ、鳥取県は1人当たりの購入金額が全国上位、との回答を得たという。
これには、私も驚いた。
この方は、バッカスの食べ方のこだわりまで披露された。
私のように、いきなり、カリッと噛んで中身のブランデーにすぐ到達する食べ方は、バッカス愛が足りない。
噛まずにゆっくりと口の中でチョコを溶かし、わくわく感を高めるのが、バッカスを味わい尽くす作法。
やがて、チョコが限界まで溶けて、ぶわっとブランデーが口の中に広がる。
これが至福なのだとか。
私は、干しブドウが好きなので、バッカスよりラミーが好きなのだけど、ラミーでは、このような味わい方はできない。
バッカス、なかなか、奥が深い。
この後、なぜ、鳥取県民はバッカス、ラミーが好きなのかが話題になった。
「冬季限定というプレミアム感に、鳥取県民は弱いのだろう」
「ブランデー、ラム酒という、おしゃれな響きが県民の心をとらえるのではないか」
「鳥取県は豪雪地帯で寒いから、洋酒で身体を温める狙いもあるかもしれない」
・・・等々。いろんな意見が出て、面白かった。
洋酒で身体を温めるという見方は、私の意見。
漫画家・新谷かおるの「戦場ロマン・シリーズ」の短編のひとつ「白い葬送曲」を思い出したからだ(単行本第5巻「現金特攻隊」に収録)。
この物語は、冬の雪山で敵を追うドイツ山岳部隊の狙撃兵シュピッツが主人公。
身体を温めるためにスキットルに入れて持っていたコニャックを狙撃銃の銃身にふりかけ、ブーツでマッチを擦って火をつけ、銃身を温めて、寒さによる収縮を補正する場面がある。
これがかっこいい。





