
私は、子どもの頃からカレーライスが大好き。
家族で外食する時には、いつもカレーライスを注文していた。
お子様ランチとか、ホットケーキとか、違うものに心を惹かれることもあった。
そのような時は、3歳下の弟をたぶらかして、注文させた。
弟は少食なので、必ず残すとわかっていたからだ。
私はカレーを完食したうえで、弟が残した別のメニューも味わい、満足満足という感じだった。
カレー好きは大人になっても変わらなかった。
以前、自宅から、そう遠くないところに単身赴任中、妻が1週間分の手料理を冷凍して毎週持ってきてくれていたのだけど・・・
当時、妻がスパイスカレーにはまっていたから、「毎日カレーでいい」と言って、カレーばかり持ってきてもらっていた。
妻は「私は楽だけど、いいの?」と言っていた。
実際に毎日カレーを食べていたけど、飽きなかった。
(ちなみに、私の一日の食事は夜の1食だけ。今の会社に入って一人暮らしを始めてから、そうなり、身体が慣れた。休みで自宅に帰り、妻と一緒に過ごす時は、妻に合わせて3食)。
自宅から遠いところに単身赴任中の現在は、ほぼ毎晩、コンビニでカップヌードル・カレー・ビッグとドーナツ(ドーナツも大好き)を買って、食べている。
このような私の故郷・鳥取市は、カレー好きの町らしい。
総務省の家計調査の都道府県庁所在地ランキングで、カレールウの1世帯あたり購入数量が全国上位。1位に何度もなっている。
最新のデータ(2023〜25年平均)だと、2位。
なぜ、カレー好きの町なのかは、わからない。
家計調査のランキングを見ると、想像が膨らむ。
最新のデータによると、1世帯あたりカレールウ購入数量の上位10市は、①新潟市②鳥取市③鹿児島市④高松市⑤山形市⑥盛岡市⑦金沢市⑧富山市⑨福島市⑩札幌市。
雪国が多い気がする。
カレーの古里、インドの料理が辛いのは、発汗を促して体温を下げるためだと聞いたことがあるけど、雪国で発汗を促して、どうするのか。
煮込み料理というところが雪国気質を惹きつけるのだろうか。
いや、鳥取市は、夏は暑い町でもあるから、カレー好きはそのせいだろうか。
わからない。
<脱線・鳥取市は夏暑く、冬は豪雪>
話がそれるけど・・・
「鳥取市は夏は暑く、冬は雪が多い過酷な町」という体感をデータで裏付けようと10年くらい前に、気象庁の統計データを分析したことがある。
都道府県庁所在地(埼玉県と滋賀県は長期のデータがある他都市で代用)の年間最高気温と年間降雪量について、2006~15年の10年間の平均値を計算してランキングを作った。
最高気温のランキングは、①埼玉県熊谷市38.5②前橋市38.2③岐阜市38.1④山梨市、京都市38.0⑥名古屋市37.7⑦佐賀市37.6⑧大阪市37.3⑨福島市37.2⑩鳥取市、岡山市、津市37.1⑬富山市、高松市37.0⑮熊本市36.9・・・以下略
降雪量(単位はセンチ)のランキングは、①青森市562.1②札幌市487.9③山形市330.8④秋田市300.5⑤富山市281.7⑥盛岡市229⑦福井市209.5⑧長野市167.3⑨金沢市161⑩鳥取市155.9⑪新潟市142.8⑫福島市121.1⑬滋賀県彦根市81.7⑭松江市72.2⑮仙台市56.1・・・以下略
最高気温でも降雪量でもトップ10に入るのは鳥取市だけ(富山市や福島市も良い勝負)。
なぜ、鳥取市は「夏は暑く、冬は雪が多い」のだろうか。
当時、このネタを生かして新聞の1面コラムを書いたけども・・・いつか、最新データで計算し直して、あらためて考えてみたい。
(脱線終わり)
カレーの話に戻す。
鳥取市では、独特のカレー文化も育まれている。
鳥取市内のカレー専門店では、「とろみが少なく、サラサラで、スパイシーなカレー」が主流だ。市内の老舗専門店が発祥で、広まったとされる。
私が好きなのは「パイカカレー」(この記事の冒頭の写真)。
パイカとは、豚バラ軟骨。
これがトロトロに煮てあり、美味しい。
お隣・島根県の松江市で「サラサラ、スパイシーなカレー」を出す店を見つけた時は、驚いた。
鳥取市の老舗専門店で修業したと聞く。

島根県と言えば、安来市で「金沢カレー」に出会った。

金沢カレーを食べるのは、この時が初めてだったのだけども、すぐに思い浮かんだのは、鳥取市の老舗喫茶店のカレー。
ねっとりした食感がそっくりだ。
鳥取の老舗喫茶店のねっとりカレーと、金沢カレーの関係を掘り下げてみたいものだ。

<余談・因幡っ子の「かつ丼カレー」>
かつて鳥取市に「因幡っ子」という、イートイン形式の弁当・総菜店があった。
1980年代前半に誕生。
弁当や総菜のほか、他の食品や雑貨、雑誌も扱い、早朝から深夜まで営業し、コンビニ感覚で親しまれた。
セブン―イレブン、ローソン、ファミリーマートといった大手コンビニが、鳥取市にはなかった時代(「A&B」というローカルなコンビニは、わずかにあった)。
食品や雑誌も扱い、深夜営業する酒店「いわしや」が、因幡っ子と同様に、コンビニ的な存在感を放っていたことも思い出す。
因幡っ子は、最盛期には、鳥取県内各地はもとより、島根県にも出店するほど、勢いがあった。
鳥取市を含む鳥取県東部の旧国名「因幡」を冠する店名はそのままに、勢力を拡大していくさまは、何だか、誇らしく思えたものだ。
ところが、山陰地方のような田舎にも大手コンビニが進出してくると、それに押されて衰退。2017年に最後の店舗が消えた。
今はない因幡っ子で、私が一番好きだったメニューが「かつ丼カレー」。

「カツ丼もカツカレーも食べたいというニーズに応えました」という素朴な発想は、鳥取市民の気質を表しているかのようだ。
もともと、カツカレーもカツ丼も、因幡っ子の人気メニュー。
この2枚看板が合体した「かつ丼カレー」は、因幡っ子の名物となった。
甘すぎず辛すぎず、ほどよいカレー。
ジューシーで香ばしいトンカツ。
火の通り方が絶妙な卵とじ。
この3点のコラボが楽しめる。
カレーサイド、カツ丼サイドの双方から攻め、時々、混ぜて味わったものだ。
以前、松江市のあるパチンコ店に併設されている喫茶店で、この「かつ丼カレー」に似た「俺の男丼」を見つけた時は、感激した。

なぜ、松江市に?と言いたいところだけど、すぐにわかった。
このパチンコ店は鳥取市に本拠地があり、グループ傘下に、うどん&丼物の店もある。
つまり、撤退した因幡っ子に代わって、鳥取発のパチンコ店が再び、鳥取の味を伝来させたのかと、わくわくした。
(このグループのうどん&丼物店でも「俺の男丼」を出している。私は「俺の男丼」より、因幡っ子「かつ丼カレー」のほうが好み)。
私のわくわくを打ち砕いたのは、中国自動車道・安佐サービスエリア(広島市安佐北区)で見つけた「カツ丼カレー」。
ま、誰でも思いつくわな・・・と、少し寂しくなった。
因幡っ子の味には及んでいなかったのが、唯一の慰めだ。

(以下の記事「ラーメン」では鳥取のローカルフードに言及)
(以下の記事「ちいかわ、鬼滅の刃」では鳥取の冬の味覚「親ガニのみそ汁」に言及)
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