てっちレビュー

新聞記者が綴る読書、音楽、映画・・・etc.あと、記者の仕事あれこれ

<実家の後始末問題>玄関のひさしが剥がれ、老朽化が危険度を増してきた 両親が元気なうちはいいかと思っていたけど、対処を急がないといけないかもしれない

玄関のひさしにつっかい棒がしてある私の実家

実家の後始末問題が、緊急性を帯びてきた。

玄関のひさしのモルタルが剥がれ落ち、いつ、崩れ落ちるか、わからないので、つっかい棒をして、とりあえず、しのいでいる状態だという。

父から珍しく電話があり、何事かと思ったら、その話だった。

 

写真を見てみると・・・

見るからに心細い角材で、つっかい棒がしてあり、「頭上注意」と、父の手書きとみられる注意書きが添えてある。

ひさしをよく見ると、すでに一部剥がれ落ち、いくつか、ひびが入っている。なおかつ、たわんでいるように見え、「いつ、崩れ落ちるか、わからない」感を漂わせている。

ひびのところにモルタルを塗ったような痕跡があるので、以前からひびが生じていて、父が応急処置をしていたのかもしれない。

なお、玄関のひさしより手前には、車庫の屋根(波形の鉄板)がある。

 

ひさしにはひびが入り、一部が既に剥がれ落ちている

玄関なので、新聞配達や郵便配達の方々等、よその方が接近する場所。

破片が落ちて、人様にケガをさせるなんてことにもなりかねない。

父によると、近隣の町に住む弟が近日中に来て、ひさしを撤去してくれる予定だという。

 

弟は、水道工事業を営んでいる。住宅リフォーム会社に勤めた経験もある。

父に似て、日曜大工が好き。数年前に山間部の山小屋を「別荘」として買い、自力で少しずつ改修しているほどだ。

このような弟だから、ひさしの撤去など朝飯前だろう。

ありがたいことだ。

 

実家の老朽化は、以前から気にはなっていた。

 

私の実家は、高度経済成長期に、田んぼが広がっていたところを適当に造成して、適当に建売住宅を並べてできた住宅街にあり、土地の条件は良くない。

建物の基礎がきちんと整備されていないため、床下の地面に水がたまっているのを、子どもの頃に見たことがある。

また、屋根瓦が、劣化しやすい「スレート瓦」のため、雨漏りにも悩まされた。

実家の目の前は狭い道路(車1台が通れる程度の幅。すれ違いはできない)を挟んで鉄道の高架があり、斜め後ろには電力会社の巨大な鉄塔がある。

そのせいか、テレビの映りが悪かった。

 

実家の建物は1969年に建築。

当初、風呂は薪で沸かすタイプで、裏に焚き口があったという。

裏手に土間の台所と勝手口があり、その土間に、よちよち歩きの頃の私が転落して大泣きしたらしい。

その後、薪で風呂を沸かすのは不便だというので、屋根に太陽熱温水器を付け、風呂のすぐ裏の庭の一部スペースを使って台所を増築した。

もともと台所だった部屋は、居間のように使われている(3畳程度の狭さ)。

全体的に狭い家。

特に階段が急傾斜で1段1段が小さいため、弟が幼い頃に足を滑らせて転落したこともあった。

2階には、物干しのためにベランダが増築された。

太陽熱温水器はだいぶん前に壊れ、現在は、電気温水器で湯を沸かしている。

 

私が小学校高学年くらいになるまで同居していた祖父母が叔父の家に引っ越すと、祖父母の部屋は使われなくなり、だんだん朽ちてきた。

部屋は人が使わないと、風が入らなくなり、腐っていくのだなと実感したものだ。

現在、この部屋は立ち入り禁止。

ベランダも老朽化が進んで、崩壊の危険が増したため、十数年前に、弟が撤去した。

居間のように使われている部屋は、もともと台所だったところ(土間で低かった)に、後で適当に床板を張ったからか、近年、歩くたびに床板が大きくたわむようになった。

いずれ、床が抜けるのではないかと思っている。

 

両親(現在、2人とも78歳)は、まだ、自分のことは自分でできる程度に健康。

介護が必要になって施設に入ってもらう時に、実家を取り壊そうと、以前から、弟とは軽く話していたところだった。

 

今回は玄関のひさしだけど、そのうち、そこら中の壁やひさしが崩壊するかもしれない。

このたびの状況を伝えると、妻は「県営住宅にでも引っ越してもらって、実家は早く取り壊したほうがいいんじゃないの?」との見解だった。

 

<妻の実家も老朽化>

そのように話す妻の実家も、老朽化が著しい。

私の実家など、まだまだ、ましなほうだ。

 

妻の実家は、高度経済成長期に高台に造成された住宅地にある。

建物は1970年代半ば頃の建築らしい。

 

今から4~5年くらい前だっただろうか。

ある時、突然、義父母(現在、2人とも90歳くらい)の寝室の壁が崩落したという。

冗談みたいだけど、本当だ。

寝室は建物の一番奥側で、その上(2階部分)はベランダらしいけど、ひと続きになっている壁面のモルタル?が剥がれ落ち、壁の骨組みが丸見え状態になった。

 

壁が剥がれ落ちた、妻の実家

ちなみに、妻は地元自治体に写真を見せて事情を説明し、「もう、住める状態ではないから、両親を市営住宅に入れてもらえないか」と頼んだという。

ところが、「住める状態だ」と言われ、却下されたという。

なかなか、冷淡な自治体だ。

 

実際、義父母は「慣れた部屋がいい」と言って、その寝室を使い続けていたけど・・・

義父は、2022年頃、寝たきり状態になって特別養護老人ホームへ入所した。

私たち夫婦の自宅(私は単身赴任中で不在)に義母を引き取って、妻が在宅介護していたところ、そのストレスもあって妻が大腸がんになり、義母の世話が難しくなって、義母には2025年秋、介護老人保健施設に入ってもらった。

 

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妻の実家には現在、義兄の息子(義理の甥)が住んでいる。

都会地に出ていたけど、2025年末に仕事を辞めて故郷に帰ってきた。

義理の甥が、ずっと住み続ける気持ちなのかどうかは、わからない。

ありがたいことに、老朽化して崩壊しかけていた車庫兼物置を自力で解体してくれた。

壁が崩落した奥の部屋は義理の甥も使っていないので、そのままの状態だ。

 

この間、妻が不要な品物を順次、捨てるなど片付けを進めてきた。

家財道具で、一番面倒なのは仏壇。

妻には短命の姉がいて(妻が生まれる前に亡くなった)、この義姉のための仏壇だ。

しかるべき供養をして後始末をしたいところだけど、寺の住職にのらりくらりとかわされ、話が止まったままだという。

 

<家はだんだん壊れていくもの>

妻の実家の壁が崩落した話を聞いた時も驚いたけど、このたび、私の実家の玄関ひさしの状態を知り、やはり、家はだんだん壊れていくものだと、再認識した。

私の母の実家は、山奥の農村にあり、昔ながらの農家の造りで、100年以上使われていたと聞く(かやぶき屋根の木造住宅で、部屋の配置が「田」の字形。山の湧き水が引いてあり、ご飯は薪で炊いていた。別棟に汲み取り便所や五右衛門風呂。ニワトリ小屋や土蔵もあった。祖父母が亡くなった後、全部解体したので、もう、ない)。

それと比べたら、今は、家が100年もつというような時代ではないのかもしれない。

 

私が今秋に自宅の引っ越しを考えているのも、今、自宅としている分譲マンションの大規模改修時期が近づいてきたことがきっかけだった。

このたび買う新築の分譲マンションにも、ずっと、住むつもりはない。

10年くらい住んだら、売って、その後は県営住宅とかで、こぢんまりと暮らそうと考えている。

まず、私たち夫婦には子どもが長女1人しかいないから、「実家の後始末」の負担を長女にかけたくないという思いがある。

そして、このたび買う新築の分譲マンションは、特殊な経緯があって建つ物件なので、おそらく10年後でも価値が下がらない。

買った価格より高く売れる可能性もあると、私は考えている。

もし、本当にそうなったら、10年後に住宅ローンの残金を繰り上げ返済しても手元にお金が残る。

うまくいけば「実質的に10年間タダで住んで、利益も出る」という状態になる。

だから、このたびのマンション購入は、いわば、投資だ。

もちろん、読み通りにいくとは限らないから、現在の自宅マンションを売って得たお金は、何らかの投資に回そうと考えている。

 

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