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「夕陽のガンマン」 渋すぎる

 

 


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「夕陽のガンマン」(1965年、イタリア)

 

クリント・イーストウッド主演。セルジオ・レオーネ監督。

 

凄腕の賞金稼ぎの主人公と、妹の仇を探す黒ずくめのガンマン、モーティマー大佐の2人が、互いに協力したり、相手を出し抜いたりしながら、ギャング団のボス、インディオを倒すストーリー。

 

2人してインディオを騙したつもりが逆に騙されたり、大佐を出し抜いたはずの主人公が行った先に大佐が待ち構えていたりと、どんでん返しの連続。

 

イーストウッドはもちろん、モーティマー大佐役のリー・ヴァン・クリーフがいい味出しており、2人そろって渋い。渋すぎる。

 

序盤の主人公登場シーンは、目深にテンガロンハットをかぶった主人公が、ポンチョを肩の上に払い上げ、胸ポケットから出したタバコをくわえて火を付け、おもむろにグゥッと顔を上げる。

ここからして、渋い。

 

続いて、酒場に入り、目当ての賞金首を見つけた主人公が、無言のままポーカー勝負を仕掛けて勝ち、何を賭けたんだ?と問う賞金首に「your life…」とケンシロウさながらの渋い一言。

 

賞金首の仲間3人が来て後ろから銃を突き付けられるものの、振り向きざまの早撃ちで一瞬に3人を始末。逃げようとした賞金首のほうを見もせずに一発放ってこれも瞬殺。

スチャッとホルスターに収まるピストル。渋すぎる。

 

物語では、フタを開けると、女性の写真が入っていて、オルゴールが流れる懐中時計がカギを握る。

要所要所で回想シーンに使われ、最後の決闘でも重要な役割を果たす。

 

ラストのヤマ場、詳しい説明は省くが、インディオに追い込まれ、大佐ピンチの場面で、主人公が登場。

しかも、主人公なのに、肝心のインディオとの勝負を大佐に譲る。

 

このへんの男の友情がグッとくる。

 

(2014年3月2日Facebook投稿を転載)

 

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