「風の谷のナウシカ」(1984年、日本)
宮崎駿監督。
一言で言うと、「自然大事に」という物語。
科学文明崩壊後の未来世界を舞台に、悪役がいにしえの禁断の兵器を蘇らせようとする設定に、とりあえず引き込まれる。
注目キャラクターは、敵役のクシャナ殿下。
クールでタフなトルメキア帝国の皇女だ。
左手が義手。「わが夫となる者はさらにおぞましきものを見るだろう」と、何か背負っている感を漂わす。
原作の漫画を読むと、王家の正統な血筋を引く王妃の実子で、将兵に慕われているが、継父の王や異母兄と折り合いが悪く、命を狙われている。
根はいい人だけど、いろいろあって、少々ひねくれた感じ。
映画の見どころは「焼き払え!」「なぎ払え!」のシーン。
クシャナの指令を受け、復活した巨神兵が口からビームを放ち、突進してくる王蟲の大群を一部焼き払う。
おおっ!と思わした直後に巨神兵崩壊。
あっさり感が良い。
主人公ナウシカで印象に残っているシーンは、「怖くない。ほら」と言って、いきり立った獣(テト)に指を噛ませているところ、、、かなあ。
映画のほうが面白く、原作は設定資料程度に思う。
原作では、ナウシカとクシャナは敵対関係ではなく、巨神兵を家来にするのはナウシカ。
(2014年3月7日Facebook投稿を転載)