
「劇場版OFFICIAL HIGEDANDISM LIVE at STADIUM 2025」
クイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」みたいにライブの模様を交えたドラマ仕立てになっているわけでもなく、本当にライブの模様だけだった。
そのような作品を映画館で見たことがなかったので、新鮮な経験だった。
先日、単身赴任先から自宅に帰った時に、Official髭男dismのファンの妻や長女に誘われて「劇場版OFFICIAL HIGEDANDISM LIVE at STADIUM 2025」を見た。
今年初夏の日産スタジアム(横浜市)でのライブの最終日(6月1日)の模様。
妻と長女は5月31日に見に行っていたので、当時の感動がよみがえったようだ。
(上記のAmazonPrimeVideo商品は2024年のライブの模様)
少し前に、NHKの番組「解体キングダム」で、このライブのセットを解体する様子を取り上げていた。
妻が録画していて、私も一緒に見たので、「あの噴水がこれか」などと思いながら、本作を見る楽しみもあった。
何年か前に、妻と一緒にヒゲダンのライブを見に行ったけど、その時に印象に残ったのが、さとっちゃん(藤原聡)、あんなに歌が上手いのに、MCは苦手なんだな、ということ。
今回、映画館でだけども、久しぶりにヒゲダンのライブを見て、MC上手くなったな、と思った。
同じ山陰の鳥取市出身者として、「山陰発のバンド」ヒゲダンには、親しみを感じる。
(藤原と松浦匡希が鳥取県米子市出身、小笹大輔が松江市出身。広島県福山市出身の楢崎誠は島根大学の軽音学部で藤原や松浦と知り合ったとか)。
演奏の合間、合間のMCで、さとっちゃんが「ヒゲダンは2012年に島根県のライブハウスで誕生した」と何度も言って、山陰発をアピールしていたのも、うれしかった。
このライブハウスは、収容人数150人だったとか。それが日産スタジアムで7万人を集めるまでに成長したのは、本当にすごい。
メンバーが互いに頭を寄せ合って演奏する場面が何度もあり、仲の良さも感じた。
あと、MCで、だいちゃん(小笹)が、子どもの頃の思い出を明かしていたのも、興味深かった。
中学に進学した時、小学生時代に仲の良かった友だちと離れ、比較的、親しかった同級生と同じサッカー部に入ったけど、いわゆる幽霊部員で、部活に行かなかったのだとか。そのうち、学校にも行かなくなり、そんな時にギターと出合ったという。
ファンにはよく知られた話かもしれないけど、私は知らなくて、へぇー、と思った。
メタル界最速のギター奏者イングヴェイ・マルムスティーンが思い浮かんだ(子どもの頃、学校に行かずに家に引きこもり、ギターを弾いてばかりいたら、上手くなったらしい)。
妻に勧められて、ヒゲダンを聴き始めた頃は「ノーダウト」が良いなと思った。
私が好きなグロリア・エステファンやマイアミ・サウンド・マシーンの曲に似た雰囲気のイントロが良かった。
その後、何回か、ライブを見に行くようになると、「ユニバース」「ラフター」みたいな曲も良いなと思うようになった。
特に「ユニバース」は、さとっちゃんの伸びのある歌声がすごい。
そして、リズムが心地良い曲「スタンド・バイ・ユー」。
この曲は、いい。手拍子が入るのも好きだ。
これは、ライブで観客と一体になる定番曲。渡辺美里で言えば、「恋したっていいじゃない」、大黒摩季で言えば「ら・ら・ら」みたいな。
今回のライブの締めくくりも「スタンド・バイ・ユー」だった。
メンバーが丁寧にあいさつし、深々と観客に頭を下げて去る様子も好印象だった。
これからも頑張れよ!ヒゲダン!
そういう気持ちになった。
少し前に、妻や長女と「劇場版鬼滅の刃無限城編 第一章猗窩座再来」を見た時は私、途中寝ていた(善逸と獪岳の対決のあたり)。
今回は、ずっと起きていたので、妻や長女には「鬼滅の刃より、面白かった?」と言われてしまった。
なんでだろう?
今回の作品は、ライブの模様が流れるだけだから、単調と言えば単調だけど、眠くはならなかった。
ただ単に、「鬼滅の刃」の時は、疲れていたんだろう。
