てっちレビュー

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「メイズ・ランナー」 トーマスは飛鳥了か不動明か、正体に関心が向いた 迷路の探索がもっと描かれると良かった ラストはドリフか?という力技

メイズ・ランナー (字幕版)

メイズ・ランナー (字幕版)

  • ウィル・ポールター
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「メイズ・ランナー」(2014年、米国)

「The Maze Runner」

(ネタバレあり。見ていない方はご注意を)

 

1980年代半ばにテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)や、「火吹山の魔法使い」「死のワナの地下迷宮」等のゲームブックにはまった世代としては、わくわくした。

怪物がいる迷路の探索という設定に。

 

「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のベーシックルールセット(手前)とゲームブック等

迷路の探索や謎解きがもう少し描かれると良かった。

迷路の奥の扉を開く謎解きだけじゃなくて、迷路の法則性に気づくところとか。

実は、これまでの探索で、もう地図ができてます、じゃなくて。

まあ、ストーリー展開の効率化なのか。

 

舞台設定として迷路はあるけど、実際には迷路の中にいる怪物との戦いが中心だった。

これは迷路という舞台装置が十分に生かせていなくて、もったいない。

あと、ずっと走っている風な描写だから、マッピング(地図作成)はどうしていたのかも気になった。

 

映画「メイズ・ランナー」(2014年、米国)は、高い壁に囲まれた謎の隔離エリアに暮らす少年少女が、怪物のいる壁の迷路を突破して外に出ようと試みる。

漫画「進撃の巨人」(諫山創)を思わせるような舞台設定だ。

 


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なぜ、ここに隔離されているのかを含めて謎で、この舞台設定が面白さの全て。

怪物に追われて逃げる場面とか、ハラハラしながら見た。

取ってつけたようなラストは不満。

続編の第2作「メイズ・ランナー2砂漠の迷宮」、第3作「メイズ・ランナー3最期の迷宮」は惰性で見たけど・・・

もはや迷路の話ではないし、あまり面白くないので、お勧めできない。

 

第1作「メイズ・ランナー」は、隔離エリアに主人公の少年トーマスがエレベーターで運ばれ、先着の少年たちに迎えられる場面で始まる。

トーマスは記憶を失っていて、なぜ、ここに来たのかもわからない。

この場面を予告編で見て、面白そうだと惹かれた。

 

舞台設定に加え、トーマスが少年たちの敵か味方かわからない感じが面白い。

トーマスと唯一の少女テレサだけ、ほかの少年たちと違う。

黒幕らしき組織「WCKD」とのつながりを想像させる内容の夢を見たり、「WCKD」と書かれた謎のアイテムを持っていたりして、謎解きの鍵を握る感を漂わせる。

 

とりわけトーマスは、壁の存在を受け入れながら暮らしてきた少年たちのルールにとらわれずに行動し、積極的に壁の謎に挑もうとする。

トーマスは少年たちの謎解きを促し、壁の外に導くために送られてきた人物で、最後に自分が黒幕だと思い出すというオチか?と思いながら見た。

漫画「デビルマン」(永井豪)の飛鳥了みたいな役回りかと。

 

 

案の定、トーマスは、少年たちのリーダーのアルビーが危機に陥ると、命懸けで救い、多くの少年の信頼を得る。

迷路の奥の扉を開く謎解きに役立ちそうなアイテムも見つけ、希望をもたらす。

「トーマス怪しい」と、みんな、感じないのか?と思いながら見た。

少年の1人ギャリーが、トーマスに反感を抱くのだけども、これがあまり広がらない。

 

途中で、トーマスは、自分がWCKDの一員だったことを思い出し、そのことをみんなに明かすのだけども・・・

これが絶妙なタイミング。

今まで、壁の迷路をさまようだけだった怪物が、隔離エリアに出てくるようになり、このまま、ここにいたら、まずいんじゃないかという不安が少年たちに広まった時だった。

このへんのセリフをいくつか、以下に抜粋してみる。

 

トーマス

この場所はテストだ。

試練を与えて。

僕は連中の仲間だ。

連中と一緒に働いていた。

僕は向こう側にいた。

テレサも。

 

ニュート(トーマスと親しい少年)

僕らはもう迷路にだまされない。

君が始めたんだ。

最後まで投げだすな。

 

しかし、ギャリーは迷路の外に出ることに強く反対

 

テレサ

私たちを罰すれば解決すると思うの?

 

ギャリー

罰じゃない。生贄だ。

トーマスが迷路に入ってから何が起きた?

グリーバー(怪物)が来たのもそのためだ。

 

少年たちは脱出賛成派と反対派に分裂

 

トーマス

ここで命を無駄にするより脱出に賭けたい。

ここにいたくない。

ここを出る道を僕は知っている。

ギャリー終わりだ、一緒に行こう。

 

多くの少年はトーマスについていく。

 

ギャリー(ちょっと弱気になる)

グリーバーに襲われないようにな。

(以上、抜粋)

 

トーマスは飛鳥了じゃなくて、むしろ、不動明=デビルマン?

組織の反逆者なのか?

いやいや、まだ、わからないぞ。

・・・という風に、このへんからは思った。

 

トーマスに率られ、多くの少年たちは迷路へ。

この途中で、怪物に襲われ、何人もの少年が死んでいく。

そして、迷路を抜けた先にあったのは、謎の研究施設。

何があったのか、研究員たちは死んでいる。

ここで、保存されていた動画が大画面に映し出され、再生される。

 

動画に登場したのは組織のボスらしき研究者エヴァ・ペイジ。

「実は今、世界が大変なことになっていて、あなたたち少年少女が危機を乗り越える鍵を握っている」的なことを明かす。

 

出たよ、サイコジェニー、と思った。

サイコジェニーとは、「デビルマン」で、飛鳥了に、サタンであることを思い出させるデーモン。

ここまでは、面白かった。

 

ところが・・・あれっ?

トーマスは目覚める気配もない。

それどころか、こっそりと付いてきたのか、突然、ギャリーが出てきて、内輪もめが始まり、ギャリーとチャック(トーマスと親しい少年)が死亡。

さらには、いきなり、軍隊みたいなのが突入してきて、トーマスたちはヘリコプターに乗せられ、どこかへ連れて行かれるという締めくくり。

 

このドタバタで押し切る力技の締めくくりは、まるで、ドリフのコント。

次行ってみよう、次〜とばかりに収拾を続編に丸投げしつつ、舞台を片付けるBGMが、♪タッタッタッ、タッタカタッタ…と流れてくるように感じて、何だか、おかしくなった。

 


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