デビッド・サンボーン「アップフロント」
David Sanborn 「Upfront」
ジャズ・フュージョンのサックス奏者デビッド・サンボーンは「泣きのサンボーン」と言われる情感たっぷりの音色を出す。
個人的には、ファンク色の強い軽快な作品が好きで1992年のアルバム「アップフロント」が最高傑作だと思う。
サンボーンを聴き始めた大学時代に発売され、収録曲「スネイクス」は今もよく聴くお気に入りだ。
この曲はイントロのベースがわくわく感をそそり、オルガンがファンク感を高める。テーマのメロディーを繰り返した後のソロでサックスが熱く歌う。むせび泣くような音色がいい。
このアルバムは良い曲がそろう。
「ランブリン」は、サンボーンが敬愛するサックス奏者オーネット・コールマンの曲のカバー。もっさりした原曲を軽快にアレンジしており、かっこいい。
「フルハウス」では、エリック・クラプトンと共演する。
「ヘイ」は、ファンクロックバンドのINXS(インエクセス)の曲「ニュー・センセーション」を思わせるイントロが印象的だ。
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