クスコ「リング・オブ・ドルフィン」
Cusco 「Ring Der Delphine」
大学時代、ニューエイジ・ミュージックのバンド、クスコにはまった。
ドイツのバンドで、ケーナ、サンポーニャといった南米アンデスの笛の音を再現した作品で知られる。
「コンドルは飛んでいく」「花祭り」といったアンデスのフォルクローレは、幼い頃から父によく聴かされ、なじみがあった。
お勧めのアルバムは「リング・オブ・ドルフィン」(1989年)。
持ち味のフォルクローレ調を加えながら、暗くて美しく深みのある作品に仕上げている。森の国、メルヘンの国ドイツらしいと感じさせる作品だ。
一番好きな収録曲「ブール・サイード」は、シンセサイザーとギターがキンキンと冷たく美しいメロディーを繰り返す。
キューバの太鼓コンガに似た音が力強いリズムを刻み、マリンバ風の軽やかな音もいいアクセント。ともにシンセで作った音だ。
収録曲「ジャバル・タリク」は、珍しく歌声が入る作品。
教会の音楽のような雰囲気で、♪アーアアーアーアー…と不気味な低い声が続く。荘厳なシンセのメロディーとともに歌声は高音になり、浮遊感が出てくる。
収録曲「チェシュメの水」は、ケーナ、サンポーニャ風の音が聴ける。
ケーナは、尺八のような笛。サンポーニャは、底がふさがっていて長さの違う管を束ねた笛で、瓶の口を吹いた時のような、かすれた音がする。
コンガ風の音も入っており、アンデスの笛との組み合わせが面白い。
