思春期だった1980年代半ばごろに見たテレビドラマは、よく記憶に残っている。時代背景もあり、本当にドラマチックなドラマが多かったように思う。妻や娘とカラオケに行った時に主題歌を歌うと、映像が脳裏に浮かび、懐かしくなる。
まずは、、、
「スチュワーデス物語」(1983~84年)
スチュワーデス訓練生(堀ちえみ)と、指導教官(風間杜夫)の恋愛物語。
片平なぎさの悪役っぷりがよかった。口で手袋を取って、義手を見せ、そんな体にした風間杜夫をネチネチと責めるという。
あとで、手袋、誰がどうやって、はめるの?っていうのは、気になっていた。
堀ちえみの稚拙な演技も、役柄のキャラクターとなって独特の味わいを出していた。
主題歌は「What a Feeling…フラッシュダンス」(麻倉未稀)。
打って変わって熱かったのが、、、
「スクール☆ウォーズ」(1984~85年)
すさんだ高校の弱体ラグビー部が、熱血教師(山下真司)の熱血指導(体罰含む)で、強豪チームに育つ物語。
このドラマは「イソップゥーーーッ!」という松村雄基の絶叫、これに尽きる。
あと、オープニングのナレーションがいい。「この物語は、ある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師たちの記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱体チームが、荒廃の中から健全な精神を培い、わずか数年で全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を、余すところなくドラマ化したものである」という。「余すところなく」というところがいい。
主題歌は「ヒーロー Holding Out For a Hero」(麻倉未稀)。
これは、タイトルがいい。
「ポニーテールはふり向かない」(1985~86年)
「岸辺露伴は動かない」(荒木飛呂彦)みたいな。
一時は非行に走った少女(伊藤かずえ)が、ドラム奏者を志し、仲間とバンドを結成する物語。ドラムのスティックを使ってけんかをしていたシーンが印象に残る。
オープニングのナレーションは「この物語は、3歳で母と別れ、18歳で父を失いながら、あらゆる迫害と闘い、振り向くことなく、ドラマーとしての自己を確立した一少女と、挫折しながらも、やがて己の道を開いた若者たちの記録である」。
主題歌は「NEVER SAY GOOD-BYE」(小比類巻かほる)。この歌がいい。
小比類巻かほるは、「Hold On Me」「I’m Here」など、ほかにも良い歌があり、一番好きなのは「TOGETHER」。
一番好きだったのが、、、
「ヤヌスの鏡」(1985~86年)
多重人格を扱った点が面白かった。
そして、オープニングのナレーションがとてもいい。
「古代ローマの神・ヤヌスは、物事の内と外を同時に見ることができたという。この物語は、ヤヌスにもうひとつの心を覗かれてしまった少女の壮大なロマンである。もし、あなたに、もうひとつ顔があったら・・・」という。
気弱な優等生の少女(杉浦幸)が、本人の意思と関係なく、不良少女に変身し、暴れ回るという物語。祖母の虐待とも言える厳しいしつけが多重人格の原因で、折檻シーンはよく覚えている。
主題歌は「今夜はANGEL」(椎名恵)。この歌も好きだ。
歌詞がいい。「誰でも天使のように、自由になりたい。心、熱く燃やせば、きっと、かなうだろう」とか、「Tonight! 別の心が Tonight! 同じ身体を Tonight! 冷たく見つめている 冷たく見つめている」とか。
最後に、、、
「毎度おさわがせします」(第1シーズンは1985年)
このドラマは、中山美穂に尽きる。
というか、役柄の「のどか」が魅力的だった。
現実には、身の回りに、あんな女の子はいなかった。
物語は、思春期の中学生たち(木村一八、中山美穂ら)が繰り広げる騒動をコミカルに描く内容。
主題歌は「Romanticが止まらない」(C-C-B)。これは、印象深い。
♪タッタッタ、タッタタタタ…というイントロ、「フゥ、フゥ」という合いの手、「ハイヒール、ハイヒール、ハイヒール」というリフレイン、「せっつなっさっは、とっまらっない」という歌詞・・・すべてが懐かしい。
これらの歌はカラオケで、たまに歌う。そこから、当時のはやり歌合戦に発展することもあり、私たち夫婦が歌うので、娘も覚えてしまい、歌うことがあるが、リアルタイムで聴いた私たち夫婦とは、感慨深さが違うだろう。
娘にとって、これらのドラマに相当する思い出のドラマは何なのか、今度、聞いてみたくなった。
今週のお題「ドラマ」