ディー・ディー・ブリッジウォーター「ラブ&ピース~トリビュート・トゥ・ホレス・シルバー」
Dee Dee Bridgewater 「Love & Peace - A Tribute To Horace Silver」
ジャズ歌手ディー・ディー・ブリッジウォーターの1995年のアルバム「ラブ&ピース~トリビュート・トゥ・ホレス・シルバー」は、ピアノ奏者ホレス・シルバーの名曲を歌うカバー集だ。
いわば、歌で聴くシルバーの名曲集。シルバー本人も乗り乗りで参加している。
収録曲「ソング・フォー・マイ・ファーザー」は、1分30秒くらいからの力強いスキャットがいい。これは聴きどころ。
その後のシルバーのピアノソロも、かっこいい。
収録曲「ニカズ・ドリーム」は、「ソー」という歌い出しがいい。
その後の歌も、ムードたっぷりに聴かせる。
後半の軽やかなピアノは、シルバー。
私が一番好きな曲「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」もある。あの速いイントロをよく歌っているなと思う。
1分すぎ以降、速いスキャットが時々飛び込んでくる。これがかっこいい。
なぜ、シルバーの曲は、ホーンが入ると生き生きし、親しみやすくなるのか。
このアルバムを聴くとあらためて気づく。
シルバーの曲は、歌が合うのだ。
ディー・ディーは「パラッパー、パパパパ…」のようにホーンに似せたスキャットも交えており、これが絶妙。
もともと、シルバーは歌のように作曲し、ホーンに歌わせていたのかと想像する。
シルバーはゲスト参加するうえ作詞も手がけており、たぶん間違いないと思う。