ガンズ・アンド・ローゼズ「スイート・チャイルド・オブ・マイン」
Guns N' Roses 「Sweet Child O' Mine」
2022年夏に公開された映画「ソー ラブ&サンダー」の予告編を見た時は、懐かしくて、たまらなくなった。
流れてきた曲が、メタルバンド、ガンズ・アンド・ローゼズの「スイート・チャイルド・オブ・マイン」。
青春時代の思い出がよみがえった。
私のような団塊ジュニア世代は、多感な中学高校時代に1980年代後半のメタルブームの洗礼を受けた。
男子の間ではお気に入りのバンドの名が飛び交ったもの。
私は、友人の勧めでオジー・オズボーンから入った。
大学時代には、メタルよりもインダストリアル・ロックのナイン・インチ・ネイルズやミニストリーのほうをよく聴くようになったが、オジーとガンズは今も好きで、懐かしくなる。
「スイート・チャイルド・オブ・マイン」は、1987年のアルバム「アペタイト・フォー・ディストラクション」に収録。
恋人への思いを歌うアクセルのボーカルより、スラッシュのギターで聴かせるバラードだ。
♪チャチャチャラ、チャラチャラ…というフレーズを繰り返すイントロからして、情感たっぷり。
後半のギターソロは、さらに胸に迫る(特に4分辺りから)。
「Where do we go ?」という歌詞を繰り返す終盤も、何だか意味深だ。
「アイアイアイアイ、アイアイアイアイ…」という謎の念仏(?)の繰り返しも、頭に残る。
再び、アクセルの歌が始まり、スラッシュのギターが泣きまくる。これがまた、いい。
ガンズの最高傑作だと思う(スラッシュは気に入っていなかったらしいが・・・)。
このアルバムは、良い曲ぞろいだ。
「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」はイントロに尽きる。
ディレイ(山びこ効果)をかけたギターといい、「ウォオオオオ…」という地の底からわく風のような声といい、不気味でインパクトがある。
「パラダイス・シティ」は大好き。
じわじわと盛り上げるイントロもいい。
♪ピーッ…という笛の後、♪ジャンジャガジャンジャガ、ジャッジャッジャジャー…となる展開も。
サビのところの歌も。
「So far away」という歌詞を繰り返すところで、♪チャカッチャ、チャカッチャ…と繰り返すギターのフレーズも。
この曲は緩急がほどよいと思う。
ちなみに、私の長女が中学生の頃にクラシックギターを習っていて、高校生になると、エレキギターに変わっていたのだが、何を弾いているのかと思ったら「パラダイス・シティ」。
幼い頃に聴かせたかいがあったかと、ちょっと、うれしくなったものだ。
アクセルの個性的なボーカルがよく味わえるのは、ボブ・ディランの曲「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」のカバーだろう。
1991年のアルバム「ユーズ・ユア・イリュージョンⅡ」に収録。
「ヘヴンズ・ドォウォオォ」という、ねっとりとした歌い方が耳に残る。
♪ズンチャカ、ズンチャカ…と軽快なリズムでカバーし「ヘヴンズ・ドォ」と、さらっと歌うエリック・クラプトンと対照的だ。