カミラ・カベロ「ハバナ」
Camila Cabello 「Havana」
ハスキーで、ちょっと甘い。
キューバ出身の歌手カミラ・カベロは、歌声がとても印象的だ。
以前、会社の後輩に勧められてヒット曲「ハバナ」を聴き、即刻気に入った。
ちょっと、レベッカのNOKKOを思い出させる歌声だ。
あと、シャーロット・マーティン。
これは、ティエストの曲「スイート・シングス」に参加したのを聴いてほしい。なかなか、かっこいい曲だ。
カミラは、さらに裏声も使い分ける。ハスキーボイスとの対比が面白い。
なおかつ、ラテン風味。私の大好物だ。
「ハバナ」は、イントロのピアノと掛け声がいい感じだ。
そして、ちょっと気怠げな感じで、舌足らずにも聴こえる歌い方が面白い。
「ハバナ、オーナナ」というフレーズが繰り返され、癖になる。
マラカスに似た楽器「シェケレ」みたいな感じの、♪シャッ、シャッ…という音がラテン感を高める。
「ハバナ」を収めた2018年のアルバム「カミラ」は、良い曲がそろう。
オープニング曲「ネバー・ビー・ザ・セイム」もお気に入り。
ハスキーボイスと裏声の使い分けが面白い。
♪タンタンタタン…というパーカッションもいい。
「シー・ラブズ・コントロール」は、♪ドズズズズッ…というビートがいい。
そして、終盤にちらりと登場するスパニッシュギター。
これがラテン感を高める。
「イントゥ・イット」は、セクシーな美声が楽しめるエレクトロニカ。
この曲でも、♪シャッ、シャッ…という音がリズムを刻む。
唐突な終わり方も面白い。
カミラは、キューバ出身の歌姫の系譜を感じさせる。
「サルサの女王」セリア・クルス、「ラテンポップの女王」グロリア・エステファンに続く大物になってほしい。
そのセリアへのオマージュだろうか。
2022年のアルバム「ファミリア」に、「セリア」という曲があるのは興味深い。
そして、キューバ出身のミュージシャンが、いかに音楽を豊かにしていることかと、あらためて思う。
高音高速のトランペット奏者アルトゥーロ・サンドヴァルしかり。
温かい音色が持ち味のサックス奏者パキート・デリベラしかり。
職人芸のパーカッション奏者ダニエル・ポンセしかり。
天才と言われるピアノ奏者ゴンサロ・ルバルカバも、か。ちゃんと聴いたことがないけど・・・