「ア・サルート・トゥ・オジー・オズボーン&ブラックサバス」
「A Salute To Ozzy Osbourne & Black Sabbath」
メタルの帝王オジー・オズボーンと、かつての在籍バンド、ブラックサバスの名曲を、そうそうたるメンバーがカバーした。
本作「ア・サルート・トゥ・オジー・オズボーン&ブラックサバス」は、2010年発売のトリビュートアルバム。
2000年の「バット・ヘッド・スープ~トリビュート・トゥ・オジー」に、サバスの曲のカバーを加えた商品のようだ。
私の場合は、iTunesで買って聴き、ミニストリーによる「アイアンマン」「パラノイド」が気に入り、この2曲が入ったミニストリーの「アンダーカバー」のCDをAmazonで買った。
この記事を書くにあたり、AmazonでCDを探してみると、「サルート」は売り切れとなっている。
CDでそろえたい場合は、「バット・ヘッド・スープ」と「アンダーカバー」の2枚で、おおむね、聴ける。
本作「サルート」は、ミニストリーのほかにも豪華メンバーがオジーに演奏を捧げる。
まずは、メタル界屈指の速弾きギター奏者イングヴェイ・マルムスティーンが演奏する「ミスター・クロウリー」。
荘厳なパイプオルガンで始まる曲だから、クラシック大好きなイングヴェイにぴったりな選曲かもしれない。
聴きどころは、中盤以降。
♪チュルチュルチュルチュル…といった、いかにもイングヴェイという感じのギターが奏でられる。
イングヴェイの曲「バロック・アンド・ロール」を思わせるような演奏。
なお、ボーカルは、ティム・リッパー・オーウェンズ(ジューダス・プリースト)。
面白いのが、ロサンゼルスのオーケストラによる「アイアンマン」。
なかなか、忠実に再現している。重々しく、行進曲みたいな雰囲気も醸し出す。
サバスの曲なので、残念ながら「バット・ヘッド・スープ」には入っていない。
ロックの名曲をオーケストラでカバーという試みは、東京フィルハーモニー交響楽団による「タルカス」(プログレバンド、エマーソン・レイク&パーマーの組曲)を思い出させる。
この演奏も面白い。一度聴いてみる価値あり。
本作「サルート」収録曲では、スティーブ・ルカサー(TOTO)らが演奏する「ヘルレイザー」も、いい。
ルカサーのギターの音色がいい。中盤と終盤が聴きどころだ。
ボーカルは、ジョー・リン・ターナー(レインボー)。
一風変わっていて、興味深いのが「グッバイ・トゥ・ロマンス」。
リサ・ローブという女性歌手が歌っている。
私、オジーの曲は「月に吠える」とか、「センター・オブ・イタニティ」が好きで、バラードはあまり聴かない。
だけど、女性ボーカルで聴いてみると、良い曲だなと感じて、気づきがあった。
終盤の「ララ、ランラーラ…」という歌声も余韻があって、いい(原曲では、この部分は楽器の演奏だけ)。
「風の谷のナウシカ」を思い出した。ナウシカの幼少期の回想シーン。
あと、先日、ライブでも聴いてきた大黒摩季の曲「ら・ら・ら」。
オジーにも「ララ、ランラーラ…」と歌わせてみたいが、さすがに、やらんか。
女性ボーカルで、オジーのほかの曲も聴いてみたくなった。
<余談・大黒摩季、ちょっと、ふっくらしていた>
大黒摩季、数年ぶりにライブで見たけど、ちょっと、ふっくらしていて、驚いた。
まあ、年齢を考えれば、当たり前で、全然、恥ずかしいことではない。
数年前に見た時は、スリムで、よく体形を維持できるなと思ったものだが。
妻が大黒摩季のファンで、終演後に客席に投げ込まれたピックをゲットしていた。
私が好きな渡辺美里は、かなり以前から、おばさん体形になっている。
けど、私にとっては、永遠に青春のシンボル。
今年は、久々にライブに行くつもりだ。