ZZトップ「XXX」
ZZ Top 「XXX」
ZZトップは、あごひげの長い、むさ苦しい男らの3人組。
無骨なロックにシンセサイザーを組み合わせ、「イリミネイター」(1983年)、「アフターバーナー」(85年)と2枚のアルバムを立て続けにヒットさせた。
その後、長い低迷期に沈み、新たな音楽を模索する過程で生まれた怪作が1999年のアルバム「XXX(トリプルエックス)」だ。
歪ませたギターと重厚なリズムに、エレクトロビートを組み合わせるなどの工夫を試みた。
「イリミネイター」「アフターバーナー」とは違って、ポップさ、聴きやすさは全くない。
ファンの賛否が分かれ、セールス的にも振るわず、失敗作だとされる。
私は、同じ頃にジェフ・ベックが放った「フー・エルス!」(1999年のアルバム)と似たニオイを感じ、お気に入りだ。
アルバム「XXX」で一番好きな収録曲は「ドレッドモンブーガルー」。
ZZトップとは思えない異色作。
ZZトップ史上最悪の曲との見方もある。
なのに、染みる、はまる。
私は素直にかっこいいと思う。
こんな曲も作るのかと驚きがあり、新鮮な気持ちで聴けた。
ビリー・ギボンズのうなるギターは健在。
♪ジャララッジャラララッジャッジャジャラジャ…というフレーズが繰り返される。
背景には、♪ピシューピシュー…といった電子音。
♪ターン、タッタラー…というオルガンが加わって意表を突く。
「ブーガルー、ブーガルー」といった声と、何かセリフっぽい声も入る。
このへんは米国のテレビドラマのテーマ曲みたいな感じだ。
1分37秒あたり以降のギターが聴きどころ。
♪ジャララジャーン、ジャララジャーン…と、うなりまくり、フィニッシュ。
収録曲「クルシフィックス・ア・フラット」は、ドラム奏者フランク・ベアードとベース奏者ダスティ・ヒルの重厚な演奏が素晴らしい。
この曲は2人の好演が光る。
♪ズッダダンダン…というドラムに続いて、ギターとエレクトロビートが入り、少し後にベースが加わるイントロが聴きどころ。
♪ブンブンブンブン…と、ベースが入ってくるところが特にいい。
このイントロのおかげで、ギボンズのしわがれボーカルがググッと引き立っている。
収録曲「メイド・イントゥ・ア・ムービー」は、なんだか、ブラックサバスっぽい雰囲気が漂い、面白い。
収録曲「36-22-36」は、いきなりのブルースハーモニカ。
INXSの曲「スーサイド・ブロンド」が思い浮かんでしまう。
聴き比べたら、面白い。
収録曲「ヘイ・ミスター・ミリオネア」は、なんと、ベックが参加。しかも、なぜか、ギターでなく、ボーカルで。
「ヘイ! ミスター・ミリオネア、ヘイ! ミスター・ミリオネア」という連呼がベックだろうか。知らんけど。
この意味不明な共演がギボンズとベックの仲の良さを感じさせる。
スタジオ録音ではなく、ライブ演奏だ。
