プリンス「リトル・レッド・コルベット」
Prince 「Little Red Corvette」
歌手プリンスの曲で、一番好きなのは、軽快な「KISS」。
その次は、余韻がすごすぎる「パープル・レイン」だ。
じゃあ、その次は?と聞かれたら、思案のしどころだけど、やっぱり、「リトル・レッド・コルベット」だ。
1982年のアルバム「1999」に収録された名曲。
♪ダン、ダダン、ダン、ダダン…と鼓動のようなドラムのビート、♪ファー…という感じのシンセサイザー、ささやくような歌声で、静かに始まり、じわじわと盛り上げて、サビで炸裂する。
「Little Red Corvette」というキーワードと、♪ジャージャッ、ジャージャ…という、メロディーの繰り返しが心地良い。
そして、プリンスの叫び声。
むせび泣くようなギターソロも、かっこいい。
1分50秒~2分5秒あたりとか、2分35秒~3分5秒あたりとか。
重ね合わせた歌声は、幻想的な雰囲気を醸し出す。
いったん、クールダウンして、3分10秒あたりの「アッ! フゥ、フゥーフゥー」という叫び声と「ハァ…ハァ…」というあえぎ声が、情感を高める。
そして、3分30秒あたりから、感極まる。
「I say the ride is so smooth You must be a limousine」という歌詞のあたり。
最後は、「オオオオー」という叫び声でフェードアウト。
アルバム「1999」は、タイトル曲も繰り返しが心地良い。
♪ジャッジャー、ジャージャッ…というメロディーが繰り返される。
オープニングにふさわしい朗らかな曲。
そこから、2曲目の「リトル・レッド・コルベット」のしっとりとしたイントロにつなぐ構成が、名曲を一段と引き立てている。
ついでに言うと、3曲目「デリリアス」は、コミカルで軽快。
♪チャッチャッチャッチャ、チャーチャ…というメロディーが繰り返される。
緩急の付け方が絶妙なアルバムだ。
