イエロー・マジック・オーケストラ「テクノポリス」「ライディーン」
Yellow Magic Orchestra 「Technopolis」「Rydeen」
シンセサイザーを駆使した音楽に、機械の声のようにエフェクトをかけたヴォコーダー・ボイス、あるいは、テレビゲームのようなピコピコ音が絡む。
小学2〜3年生の頃に初めて聴き、斬新だと思った。
テクノポップの3人組、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の「テクノポリス」「ライディーン」(1979年のアルバム「ソリッド・ステイト・サバイバー」に収録)。
当時、大傑作漫画「ドラえもん」(藤子・F・不二雄)に刺激を受け、同じクラスの友人と一緒に漫画を描いていた。
タヌキ型ロボット「タヌじろう」が便利な道具を出して、主人公の少年とともにドタバタ劇を繰り広げるという、ストレートなパクリ作品。
パクリ作品ではあるのだけども、私たちは漫画家気分だった。
創作意欲を高めてくれたのが、「テクノポリス」「ライディーン」の2曲。
この友人がカセットテープを持っていた(友人のお父さんのものだったかもしれない)。友人宅で、この2曲を流しながら、ザラ紙に鉛筆を走らせていた(安価なザラ紙に、修正が容易な鉛筆で、漫画を描いていた)。
「テクノポリス」は、「トキオ…」というヴォコーダーボイスで始まる。
続いて、電子音のビート。
♪テテテテッ、テッ、テッ…テテテテッ、テッ、テッ…テテテテッテッテッテテー…ときて、♪タタタタタタタララン…と流れていく。
「T、E、C、H、N、O、P、O、L、I、S」というヴォコーダー・ボイスが途中に入るのも、かっこいい。
どちらかと言えば、私は、「ライディーン」より、こっちが好みだ。
「ライディーン」も、もちろん、かっこいい。
♪タッタカ、タッタカ、タッタカ、タッタカ…ときて、♪ジャージャージャー、ジャジャジャ、ジャッジャガジャッジャッジャー…と、おなじみのメロディー。
テレビゲームのようなピコピコ音が入るのも、よかった。
当時、「スペースインベーダー」というアーケードゲームが世にあることは知っていたが、やったことなどないので、この曲で気分を味わっていた。
バンダイ製のゲームウォッチ「ハンバーガーショップ」を買ってもらい、自らの手でピコピコ音を出せるようになったのは、小学5〜6年生になってからだったと思う。
当時、地元のこども科学館にパソコンが置いてあり、シミュレーションゲームの草分け「信長の野望」(初代)を楽しんだことも覚えている。
やがて、弟とお年玉から出資し合って、ファミコンを入手すると、そちらにのめり込んでいくのだった。
「テクノポリス」「ライディーン」は私にとって、シンセサイザーを駆使した音楽への入り口だった。
父によく聴かされたキーボード奏者ボブ・ジェームスを皮切りに、チック・コリア、ハービー・ハンコックらに親しむ素地になった。


