エスタンピー「ベスト・オブ・エスタンピー1986-2006」
Estampie 「Best Of Estampie 1986-2006」
ハープの演奏会を取材し、優しい音色を聴いているうちに、ドイツの古楽バンド、エスタンピーを思い出した。
リュート、フィドルといった中世ヨーロッパの古楽器を使い、当時の音楽を現代風にアレンジして聴かせるバンド。
バンド名「エスタンピー」は、中世の舞曲にちなむのだとか。
ボーカルのシラーこと、シグリッド・ハウゼンの力強くて硬質な美声も魅力だ。
さらにエレクトロニカを加えた音楽も、別名義のバンド、QNTALで演奏している。
(バンド名「QNTAL」は、シラーがひらめいた造語で、「カンタル」と発音するらしい。カタカナで書くと、なんか、しっくりこないので、「QNTAL」と書く)。
私は、美声の女性ボーカルのバンドを探していて、QNTALを知り、その流れでエスタンピーを知った。
QNTALのほうが好みだけど、エスタンピーも、なかなか良い。
ベスト盤「ベスト・オブ・エスタンピー1986-2006」から、いくつか、好きな曲を紹介する。
「Summerwunne」
ハープやリュートと思われる弦楽器と、シラーの歌で聴かせる。
穏やかで、美しい曲。
1分20秒あたりからの、♪ダッタン、タン、ダッタン、タン…という低音のリズムがいい。何だろうか。
フィドルと思われる弦楽器、木琴みたいな音色のパーカッションも出てくる。
このパーカッションが良いアクセント。
初出は2002年のアルバム「Fin Amor」。
「Fin Amor」
アルバム「Fin Amor」のタイトル曲。
これも穏やかで、美しい。
「フィン・アモール」とは、中世の騎士道にちなむ言葉で、「真実の愛」という意味らしい。騎士が貴婦人に捧げる精神的な愛を表すのだとか。
この曲は、シラーの歌がメイン。
ハープと思われる弦楽器が引き立てる。
チェロみたいな低音の弦楽器も出てくる。
「Chanterai Por Mon Corage」
中世の十字軍にちなむ曲。
タイトルは「私の勇気のために戦う」というような意味らしい。
初出は1996年のアルバム「Crusaders」。
これまた、穏やかで、美しい曲だ。
ハープと思われる弦楽器とシラーの歌で始まり、フィドルと思われる弦楽器が加わる。
3分40秒あたりから、低音の弦楽器と男性の歌になって、重々しくなる。
ちょっと、教会の音楽っぽい感じ。
4分40秒あたりから、元に戻る。


