アルトゥーロ・サンドヴァル「ザ・ラテン・トレイン」
Arturo Sandoval 「The Latin Train」
このアルバムは、ラテン音楽が好きな父に勧められて聴いた。
超音波のような高音を出すトランペット奏者アルトゥーロ・サンドヴァルの「ザ・ラテン・トレイン」(1995年)。
キューバ出身のサンドヴァルらしい、陽気なラテン・ジャズ。
敬愛するトランペット奏者ディジー・ガレスピーの名曲のカバーあり。
同郷の大先輩で「サルサの女王」と呼ばれる歌手セリア・クルスとの共演あり。
ペレス・プラードが懐かしくなる、マンボ風の演奏あり。
ラテン音楽ファンにもおすすめだ。
収録曲「ビバップ」は、ガレスピーの名曲のカバー。
テンポが速くて、スリリングな原曲とはまた一味違う。
チャカポコなパーカッションが終始奏でられ、気分を浮き立たせる。
聴きどころは1分0秒あたりから。
♪パッパッパーパーパー…と持ち味の高音演奏で入り、1分9〜11秒あたりでは、♪プルルルル…と痙攣のようなブロウを放つ。
これが、かっこいい。
2分0〜55秒あたりのピアノの速弾きも、なかなか聴かせる。
4分3秒あたりから、超音波ブロウで締めくくる。
ちなみに、サンドヴァルはガレスピーに捧げるアルバム「ディア・ディズ」(2012年)でも「ビバップ」をカバー。
ここでは、ビッグバンド編成で粋な演奏に仕上げている。
ご参考までに、ガレスピーの原曲も紹介しておく。
セリアがゲスト参加したのは、収録曲「ラ・ワラパチャンガ」。
これは、お祭り感が高い曲。もちろん、チャカポコなパーカッションあり。
0分40秒あたりから、セリアが力強い歌を演じ、0分52秒あたりで、決めのフレーズ「アスーカル!」を連発する。
「アスーカル(azucar)」とは、キューバ特産の「砂糖」を表すスペイン語。
セリアのキューバ愛のシンボルだ。
2分2〜12秒あたりで、サンドヴァルが放つ超音波、♪ピー、プー、ピー、プー…が中盤の良いアクセント。
2分32秒あたりから、再び、セリアが前に出る。2分57秒あたりで「アスーカル!」。
3分4〜28秒あたりでは、再び、サンドヴァル。
♪プー…プー…と、あおるように吹いた後、♪プー、ピー、プー、ピー…と変化する。
締めくくりは「ハハー、ハッハッハ」という笑い声。
何だか、シュールだ。
収録曲「ア・ラ・P・P」はマンボ風。
「アー、ウー!」のかけ声が随所に入る。
サンドヴァルは、1分15〜44秒あたりで、流れるような高速演奏を見せ、最後は超音波。
2分22秒あたりから、さらに高音の超音波を放って締めくくる。
