ジョン・アンダーソン「1000ハンズ」
Jon Anderson 「1000 Hands」
ジョン・アンダーソンの透き通ったボーカルがよく味わえる。
ファンなら買って絶対に損はない。
アンダーソンはプログレバンド、イエスのボーカリスト。
参加作品で最高傑作は、アンダーソン・ブラフォード・ウェイクマン・ハウの「閃光」(1989年のアルバム)だと思うけど・・・
2019年のソロアルバム「1000ハンズ」も上出来だ。
もう、ご高齢のはずなのに、あの声。
そこに、まず驚く。
ポップでキャッチーな曲「ラマラマ」と「WDMCF(ウェア・ダズ・ミュージック・カム・フロム)」を動画で聴いて即刻気に入った。
チック・コリア(ピアノ奏者)、ジャン=リュック・ポンティ(バイオリン奏者)、ラリー・コリエル(ギター奏者)といった参加メンバーにも惹かれた。
「ラマラマ」「WDMCF」の2曲と、参加メンバーの好演が楽しめる長めの2曲「アクティベート」「1000ハンズ(カム・アップ)」が、アルバムの肝だ。
「ラマラマ」は、エキゾチックな曲。
「テッテル」「ダラララ」という変な掛け合いで始まり、歌に突入。
バンジョーのトロピカルな音色、ドラムビートが順に加わり、躍動感がある。
1分51~2分40秒あたりで、アジアンな香りを放つ弦楽器はインドのシタールだろうか。
歌やバイオリンと重なって、聴き取りにくいのは、もったいない。
もう少し、シタールを目立たせたほうが良かった。
「アクティベート」は、プログレ感が高い。
随所に現れるフルート演奏が聴きどころだ。
もの悲しいギターと鳥のさえずりに続いて、0分40秒あたりからフルートが登場。
もの悲しい感じから、力強い感じへと変化する。
3分52秒あたりから歌が力強さを増し、「ディス・タイム!」と叫ぶのも、いい。
アンダーソン・ブラフォード・ウェイクマン・ハウの曲「ブラザー・オブ・マイン」が思い浮かび、プログレだなという気持ちになる。
5分20秒あたりからのフルートとバイオリンの掛け合いが躍動的。
6分40秒あたりから、フルートと絡みながら歌のテンポが速くなり、いろんな楽器が加わって、明るく躍動的になる。
このへんもアンダーソン・ブラフォード・ウェイクマン・ハウを思わせる音楽だ。
最後は落ち着いてクラシック的な音楽になり、バイオリンの美しい音色でフィニッシュ。
「WDMCF」は、ダンサブルな曲。
もわっとした感じのシンセサイザーで始まり、もの悲しいフルート。
0分27秒あたりから「パナナ、ティッポッポ・・・パナナ、ティッポッポ・・・」という、何だか、よくわからない変なスキャットの繰り返し。これは、けっこう頭に染み込む。
1分9秒あたりから、パーカッションとドラムビートが入ってきて、躍動感を高める。
そして、1分35~42秒あたりで、往年の人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲発射前みたいに電子音が高まっていくところが、とてもいい。これは聴きどころ。
ドラムビートに煽られて感極まったアンダーソンは、2分19秒あたりで「ウウッ!」と叫ぶ。プリンスかい?という感じで、それをアンダーソンがやるのが、可愛い。
3分7秒あたりで沈静化して、もの悲しいフルート。
3分30秒あたりからは、♪タタタ、ターンタンタタン…とピアノソロ。これが美しくて、余韻を残して締めくくる。
(アルバム収録分より短い動画しか見つけられなかった。最後の余韻がない)
「1000ハンズ(カム・アップ)」は、チック、ポンティらの演奏を味わう曲。
♪ファー…という電子音に続いて、ベースとドラムがジャズ風味を醸し出し、♪タッ、タランタン…とチックのピアノが登場。
わくわくさせる導入だ。
1分39秒~2分2秒あたりは、ピアノとスティール・パンの掛け合いが美しい。
3分19秒あたりからは、♪キュッキュッ、キュー…と、ポンティのバイオリンが登場。ベースが絡む。
ポンティは、5分16~21秒あたりの速弾きもかっこいい。
5分48秒あたりから、歌に手拍子やコーラスが加わり、総動員な感じで、ヤマ場へ。
いったん落ち着いて、6分30秒あたりから、ピアノ、バイオリン、ドラムがチラチラと顔を見せながら絡んでフィニッシュ。
