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マニタス・デ・プラタ「ジプシー・ルンバ」 ジプシーキングスの源流 フラメンコの異端とされながらもグルーヴ感あふれる独特の音楽で存在感 (おすすめ名曲名盤)

ジプシー・ギターの至宝

ジプシー・ギターの至宝

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マニタス・デ・プラタ「ジプシー・ルンバ」

Manitas De Plata 「Gipsy Rhumba」

 

フラメンコの世界では「異端」とされるけども、グルーヴ感あふれる独特の音楽で存在感を放った。

ギター奏者マニタス・デ・プラタ。

フランス南部のロマ民族(ジプシー)で、本名はリカルド・バリアルド。

伝統的なフラメンコのリズムを逸脱して独特の乗りの良い音楽を作り上げた。

 

♪ジャカジャカ…と弦をかき鳴らす「ラスゲアード奏法」、ギターを叩いて鳴らす「ゴルぺ」といったフラメンコギターの奏法を多用するのが特徴。

フラメンコでは速弾きのメロディーが主体で、ラスゲアード奏法やゴルぺはアクセント程度にしか使わないところ、マニタスは連発する。

 

従兄弟の歌手ホセ・レイエスと組んで活動。

この2人の息子たち、バリアルド兄弟とレイエス兄弟が結成したジプシーキングスは、マニタスの乗りの良い音楽をさらにポップにアレンジして、人気グループとなった。

 

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ジプシーキングスの源流であることがよくわかるのは、代表的な曲「ジプシー・ルンバ」だろう。

ラスゲアード奏法による♪ズンジャカ、ジャカジャッ…というリズムの繰り返しと歌で構成。

フラメンコの手拍子(パルマ)、足拍子(サパテアード)も加えている。

踊り出したくなるようなグルーヴ感は、まさに、ジプシーキングスの音楽に通じる。

 


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ゴルぺの多用がよくわかる曲は「サンブラ・ルンバ・トリオ」だろうか。

ズンジャカのラスゲアード奏法も多用している。

 


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ジプシーキングスに受け継がれたのは「ジプシールンバ」「サンブラ・ルンバ・トリオ」みたいな音楽だけど、マニタスはもともと速弾きで注目を集めた。

芸名の「マニタス・デ・プラタ」は「銀の小さな手」という意味で、速弾きの技巧にちなむ。

 

たとえば「ブレリアス・デ・プラタ」という曲を聴いてみるといい。

♪ジャンジャラジャンジャン、ジャカジャカジャカジャカ…とラスゲアード奏法で始まり、ゴルぺも多用しているのだけども、随所で速弾きを織り交ぜる。

フラメンコギターの巨匠パコ・デ・ルシアや、フラメンコにも造詣が深いジャズギター奏者ジョン・マクラフリンと比べると・・・

パコみたいに流れるような滑らかな速弾きというよりは、せっかちというか、揺らめくような速弾きのマクラフリンに近い印象だ。

マニタスは、さらに、何て言ったらいいだろうか、インド音楽で弦楽器シタールの奏者が見せるような弾き方を交えるのが面白い。

この曲の2分29〜35秒あたりとか、3分33〜44秒あたり、6分40〜45秒あたり、8分10〜22秒あたり。

シタール奏者アヌーシュカ・シャンカールの演奏が思い浮かんだ。

 


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「マラゲーニャ・フラメンカス」という曲は、速いトレモロ奏法で聴かせ、クラシックみたいな趣がある。

ラスゲアード奏法は控えめだ。

 


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この記事で紹介した曲、私はコンピレーション盤CD「ジプシー・ギターの至宝」(1991年)で買って聴いた。

収録曲は、初期のLPレコードのうち2枚「マニタス・デ・プラタ・イン・アルル」(1963年)、「フラメンコ・ギター vol.2」(1966年)を合わせた9曲となっている。

 

「ジプシー・ギターの至宝」のジャケット裏面の一部

 

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