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デビッド・サンボーン(1945~2024年)は、サックスで歌う。
ジェフ・ベックがギターで歌うように、情感たっぷりで歌心がある。
本領は、ファンク路線でこそ、発揮される。
しっとり、しみじみと歌い上げる「しみじみサンボーン」も良いけども、ファンク路線で軽快に跳ねる「躍動サンボーン」が私は好きだ。
一番好きな曲は「スネイクス」(1992年のアルバム「アップフロント」に収録)。
イントロのシャカシャカ音とギターに続く、♪ボンボンボーボ、ボッボボーボ…というベースが渋くて、わくわく感を高める。ベース奏者は盟友マーカス・ミラー。
オルガンが加わってファンク感を高めてから、サンボーン登場。
軽めにテーマのメロディーを繰り返してから、1分11~28秒あたり、♪パッパッパー、パラパーワーワー…と徐々に情感を高め、♪プァーッ…と甲高いブロウで感極まるところがいい。
このアルバムは最高傑作で、収録曲「ランブリン」もおすすめ。
フリージャズの巨人オーネット・コールマンの曲をカバーした。
もっさりした原曲を軽快でかっこよくアレンジしている。
「エニシング・ユー・ウォント」も大好きな曲。
私が初めて買ったサンボーンのアルバム「ハイダウェイ」(1980年)に入っていた。
♪ズンジャッチャカチャ…とファンキーなリズムで始まり、0分15~36秒あたり、短いフレーズを重ねながら、だんだんと盛り上がっていくところが特に好きだ。
♪パパパーッ!
♪パパッパァラーパッ!
♪プァラッパー!
♪パラパ、パーラ、パーラッ!
♪プァラ、プァラーパー、プァラパー、パラ、パラパラッパー!
・・・という風に。
まさに、サンボーンらしい情感たっぷりの演奏だ。
実は、しみじみサンボーンにも大好きな曲がある。
ジミ・ヘンドリックスの名作バラード「エンジェル」のカバー。
ジャズの編曲者ギル・エバンスのアルバム「プレイズ・ジミ・ヘンドリックス」(1974年)に収録。ソロデビュー前のサンボーンが歌の部分をサックスで演じる。
しゃくり上げるような吹き方も交え、情感たっぷりだ。
「我が心のジョージア」(1994年のアルバム「ヒアセイ」に収録)「カーリーへ捧ぐ」(「ハイダウェイ」に収録)といった曲も良いけども・・・
しっとりサンボーンの極致は「エンジェル」だと思う。
ソロデビュー前のサンボーンは歌手スティービー・ワンダーのアルバム「トーキング・ブック」(1972年)にも参加している。ヒット曲「迷信」で知られるアルバム。
サンボーンは収録曲「チューズデイ・ハートブレイク」で、スティービーの背後で吹いているだけだけども、サンボーンらしい音色が出ていると思う。
このアルバムにはベックも参加している。サンボーンとベックの共演があると良かった。
サンボーンとベックは、ギター奏者ジョン・マクラフリンのアルバム「プロミス」(1995年)にも参加している。サンボーンは収録曲「新人類」でサックスを歌わせ、ベックは収録曲「ジャンゴ」でギターを歌わせる。やはりサンボーンとベックの共演はない。残念だ。
盟友マーカスのアルバムに参加しての演奏で好きなのは・・・
まず、アルバム「フリー」(2007年)収録の「ホワット・イズ・ヒップ?」。
やはり、サンボーンはファンク路線でこそと思わされる。
マーカスのアルバム「ザ・キング・イズ・ゴーン」(1993年)では、しっとり系の曲「スティーブランド」に参加。
サックス奏者ウェイン・ショーターと共演しているのは面白いけども・・・
このアルバムで一番好きな収録曲「ジュジュ」なんか、ファンキーでかっこよくて、まさにサンボーン向きの曲だと思う。
マーカスの好演も光っているし・・・サンボーンとの共演で聴きたかった。
(「ジュジュ」のサックス奏者はカーク・ウェイラムとエヴァレット・ハープの2人)。
前衛のサックス奏者ジョン・ゾーンとの共演も興味深い。
サンボーンの番組だろうか、そこにゲストでゾーンが参加し、ゾーンの代表的な曲「スナッグルパス」を共演している。
ネットで動画を見つけて感動した。
これ、CD化してほしい。
(以下の記事「ネイキッド・シティ」で、サンボーンとゾーンの共演に言及)
私がサンボーンを知るきっかけは、スティーリー・ダンのアルバム「ガウチョ」(1980年)だった。収録曲「タイム・アウト・オブ・マインド」で、演奏している。
演奏している、と言っても背景的に使われただけなのだけども、名前を覚えていて、サンボーンのアルバム「ハイダウェイ」を手に取る動機になった。
スティーリー・ダンとの絡みで言うと・・・
名曲「ペグ」をカバーしている。
キーボード奏者マイク・マンデルのアルバム「スカイ・ミュージック」(1978年)に収録。
割と素直なカバーで、歌の部分をサンボーンが吹いているだけなのだけど、面白い。
(以下の記事「ペグ」で、サンボーンのカバーにも言及)
アルバム「アップフロント」にゲスト参加したエリック・クラプトンの絡みで言うと・・・
クラプトンの名曲「いとしのレイラ」で共演している。マーカスも参加。1997年のライブで。ネットで動画を見つけて感動した。
ただ、残念なことに、私があまり好きでないアコースティック版「いとしのレイラ」だ。
(以下の記事「いとしのレイラ」で、クラプトン、サンボーン、マーカスの共演に言及)
<私的ベスト3枚>
(1)デビッド・サンボーン「アップフロント」
(2)デビッド・サンボーン「ハイダウェイ」
(3)ギル・エバンス「プレイズ・ジミ・ヘンドリックス」
<デビッド・サンボーンに興味のある方におすすめのアーティスト>
