十数年前だったろうか。
会社の飲み会で、私(1971年生まれ)より4歳上の先輩が、カラオケで渡辺美里の「My Revolution」を歌うのを聴いて、驚いた。
口数が少なく、いつも不機嫌そうで、近寄りがたいオーラを放つ社内最恐の方。
誠に失礼ながら、スキンヘッドという外見も威圧感を高めており、暴力団の若頭かという感じだ。
うかつに話しかけて、「あ? 後にしろ」と叱られたことが何度あったことか。
喫煙室で、たまたま2人きりになってしまうと、タバコの味がわからなくなったものだ。
この先輩がカラオケで歌う姿自体、想像できなかったけど・・・
この世代らしい選曲、しかも、私が大好きな美里の曲だったから、「この先輩も美里が青春のシンボルなのか」と驚いたわけだ。
つい、気が緩んだ私が、美里の曲「Believe」を歌ったところ、ジロリと一瞥され、肝を冷やした。
フフンという感じで、口元を緩めておられたので、気分を害してはいなかったと思う。
美里は1966年生まれで、1985年にシングル曲「I'm free」でデビュー。
1986年にシングル曲「My Revolution」がヒットして脚光を浴びた。
私と同じく現在50代くらいの方々で、「美里が青春のシンボルだ」という方は、少なくないのではないか。
NHKの音楽番組「SONGS」の6月18日放送分は、美里がゲストだった。
番組責任者の俳優・大泉洋(1973年生まれ)は、小学生の頃に初めて買ってもらったCDが「My Revolution」だった、と思い出を披露していた。兄との思い出の曲だという。
大ファンだというお笑い芸人・山口智充(1969年生まれ)も出演。家電量販店で働いていた若い頃、美里の曲「さくらの花の咲くころに」(1988年のアルバム「ribbon」に収録)を店内でガンガンかけていた、と振り返っていた。
なかなか、渋い選曲だ。
ちなみに、私の場合は、初めて買ったCDが美里の「BREATH」(1987年)だった。
美里の曲で、私が一番好きなのは、このアルバム収録の「It's Tough」。
この日の「SONGS」には、「My Revolution」の作曲者・小室哲哉も出演。
製作秘話を明かしていた。
この曲は、サビとそれ以外の部分が別々に作られ、うまくつながらなかった(そのまま、つなげると、サビが高音になりすぎる)ため、間に、♪タン、タタンというメロディーを入れて、キーを下げたという。
一番の歌詞で言うと・・・
「きっと、ほんとの悲しみなんて 自分ひとりで癒すものさ」
タン、タタン
「わかり始めたMy Revolution あしたを乱すことさ」
・・・という感じ。
あと、ファーストアルバム「eyes」(1985年)のジャケットは、前髪を切る美里の意志の強そうな表情の写真を使ってあるのだけど・・・
これは、美里が好きなロックバンド、U2のアルバム「WAR」のジャケットをヒントにしたという話も「SONGS」で紹介され、興味深かった。
「SONGS」では、過去の映像も紹介されていた。
特に印象に残ったのは、「18才のライブ」(アルバム「eyes」に収録)を歌う、若い頃のライブ映像。
のちの曲「恋したっていいじゃない」(アルバム「ribbon」に収録)に似た作品で、若々しい感じが良かった。
2025年のライブでは、アルバム「eyes」のタイトル曲を歌っていて、懐かしかった。
その時にも思ったのだけども・・・
若い頃のはつらつした歌をライブで聴きたい。
もちろん、今の年齢に合うようにアレンジして。
「It's Tough」とか、「GROWIN' UP」(アルバム「eyes」に収録)とか。
特に今年は、21年ぶりに西武ドーム(埼玉県所沢市)でライブがある。
だからこそ、若い頃の気持ちに返って、歌ってほしいな〜。
「It's Tough」とか、「GROWIN' UP」とか。
西武ドームでのライブは11月8日。
チケットの一般販売開始は、美里が還暦を迎えた1週間後の7月19日。
「SONGS」を見て、ますます、行きたくなった。
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