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<記者の仕事あれこれ>メモを取らずに聞く取材は日常的にある オンかオフかは、いちいち確認せず、あいまいな状態で聞くことが多い そこはお互いの信頼関係

(上記のAmazon商品は本文と直接関係ありません)

 

面識のある相手に雑談みたいな感じで話しかけ、メモを取らずに聞く取材は、日常的にある。

選挙や政局で、生臭い水面下の動きを探る取材は、これが中心。

オフレコなのか、オンなのかは、私も、相手も、いちいち確認せず、あいまいな状態で聞くことが多い。

そこは、お互いの信頼関係みたいな感じになっている。

 

メモを取らずに聞くという取材手法は、事件事故・司法を担当した駆け出し記者の頃、昼に県警本部や警察署でやる「各課回り」、夜に警察や検察の幹部宅に行く「夜回り」で、自然に身に付いた。

話し終わって立ち去ってから、忘れないうちに、キーワードや数字はメモする。

そして、深夜に、そのメモを見て、詳しいやり取りを思い出しながら、きょう誰に会って何を聞いたか、メールを書き、キャップ(担当分野の責任者的な記者)に報告する。

(もちろん、内容によっては、すぐ電話で報告するし、すぐ記事にする)。

 

これを繰り返すうちに、メモを取らずに聞き、あとで取材メモを書いて残す(さらにメール等で、関係記者の間で情報共有)というやり方が習慣になってくる。

政治担当の記者になってからも続けた。

特に、流れがある政治取材では、あの時にあの人がこう言っていたみたいなのが必要になることがあるから、取材メモを残しておくと役にたつ。

 

(以下の記事で、各課回り、夜回りに触れている)

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なぜメモを取らずに聞くか。

相手に身構えさせず、腹を割った話が聞きやすくなる。

場合によっては30分とか1時間とか、メモを取らずに聞くこともある。

終わってからすぐメモしたら、だいたい、大事なことは覚えている。

 

聞いた話が、オンか、オフかは、内容や相手の立場、相手との関係を考慮して、こちらが判断する。

相手が「これは書いてもらったら困るけど」とか、「オフレコだぞ」とか言ってきた場合は、受け入れてオフレコ前提で参考情報として聞くか、「(書いても)差し支えない範囲でお願いします」とオン前提の対応を申し出るか、どちらかになる。

 

もし、オフレコ前提で聞くことになった場合は、注意が必要。

途中で、知っている話が出たら「それ、知ってます。こうですよね」というふうに伝えて、この部分はオフレコにならないことを明らかにしておく。

適当なところで「なるほど、参考になりました。差し支えない範囲で言うと、どんな感じになりますか」というふうに、オフレコ前提に区切りをつけることも大事だ。

 

ただ、私の経験では、首長や議員、政党幹部が相手の政治取材で、「オフレコだぞ」みたいに言われることは、少ない。

彼らは記者を相手にするのに慣れていて、書かれる可能性があるということは、わかったうえで、しゃべっている。

私も「私は書くことが仕事の記者なんだから、それを承知の上で話してくださいね」という気持ちで聞いている。

だから、冒頭に書いたように、オンか、オフかをいちいち確認せずに話すことが多い。

このあたりは、暗黙の了解というか、お互いの信頼関係みたいになっている。

「壁耳」と同様だ。

ついでに言うと、オフレコ前提で聞いた話は、関係記者の間で情報共有する取材メモには書かないほうが無難だ(自分宛にメールを送り、記録には残す)。

 

(以下の記事で、壁耳に触れている)

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遠回しに、この内容は書くということを伝えることもある。

「つまり、こういうことですね」と内容を整理して、確認する体でしゃべる。ここの部分は書くかもよ、と伝えている。

「この部分は書きますよ」とはっきり伝えることもある。

 

口の固い相手が話しやすくなるよう、オフレコ前提を私から意思表示する場合もある。

最初はノートを開いた状態でメモを取りながら、当たり障りのない話を聞いてから、「ところで・・・」という感じで、ノートを閉じてペンを置き、「ここからはオフレコ前提で聞きますよ。私はオンとオフの区別ができますよ」の意思表示をするとか。

もちろん、それで相手が腹を割ってくれてから、「差し支えない範囲で言うと、どんな感じになりますか」とか「それは、書きたいけど、どんな表現だったら大丈夫ですか」とか言って、書けるコメントを得る駆け引きは、欠かせない。

 

中には、オフレコ前提じゃないと、中身のある話ができない相手もいる。

そういう相手が情報源にならないかというと、そんなことはない。

あくまで参考情報だけども、いろいろと聞けるなら。

この参考情報を手がかりにして、暗黙の了解、信頼関係が成り立つ相手に確認するということもできるからだ。

いろんな情報源、取材先があったほうがいい。

 

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