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<記者の仕事あれこれ>選挙取材の人数カウント 街頭演説や集会の参集者数は候補の強さのバロメーター 陣営は盛るので、自分で数える

(上記のAmazon商品は本文とは直接関係ありません)

 

国政選挙や地方選挙で、候補の街頭演説や集会に集まった人の人数は、候補の強さを示すバロメーターのひとつだ。

たとえば、選挙が告示(あるいは公示)され、候補が「出陣式」を開いて、最初に街頭演説をする「第一声」は、どの候補もほぼ同じタイミングだから、読者が見比べられるよう、記事に各候補の第一声の参集者数を盛り込むというのは、よくある。

候補や陣営の幹部と話すと「あっち(対立候補)は何人だった?」と聞かれることも、よくある。

(あっちには別の記者が行っているので、聞いた数字を「何人らしいですよ」と伝える)。

 

何人集まったか、数えるのも大事な取材だ。

人の出入りがあるから、何度も数える。演説を聴いたり、写真を撮ったりしながら。

街頭演説だと、脚立に乗って高いところからのほうが数えやすい。

屋内が会場の集会の場合は、イスの数を最初に数えて目安にする。会場が見渡せる場所に陣取って、入りを見ながら数える。

私の場合、まわりを見渡しながら、「1、2、3・・・」というふうに1人ずつ数えるのが基本。

数百人規模までなら、このやり方で数えている。

1000人を超す規模だと、だいたいこれくらいの固まりが10人とか100人とか、見当を付けて、固まりで数える。

私が数えた例では、4000人が最多だった。

それくらいまでなら、数えられる。

逆に、少ない例だと、数人とか、ゼロとか。

 

同業他社の中には、候補の陣営に参集者数を聞いて報じる社もあるけど・・・

弊社の場合は、必ず記者が自分で数えることになっている。

なぜかと言うと、陣営が数字を盛ってくることが珍しくないからだ。

特に、激しく競り合う接戦だと、そう。

 

記事で何人と書いたのに対し、度量の小さい候補の陣営が「もっと、いた」と文句を言ってくることもある。

こういう陣営は、あらかじめ予想が付くので、証拠として周囲の写真を撮っておくのも、ひとつの手だ。

過去に取材したある首長選で経験した例だと・・・

撮った写真を見せながら「ほら、このくらいです。どう見ても、そちらが言われる人数はこのスペースに入りませんよ」と説明すると、「いや、あの建物の影にもいた」とか、せこいことを言う。

あんた、それも数えたんかい、という感じで、笑うしかない。「隠れているような人は参集者と言えないでしょう」と反論する。

すると、「参集者に配るために用意したビラの枚数と、残った枚数を差し引きしたら、これだけはいたはずだ」と食い下がってくる。

「ビラだけ受け取って、帰った人がいるんじゃないですか。それに、1枚ずつ配ってますか」と、こちらも反論する・・・という感じだ。

(最近、取材した選挙の街頭演説では、陣営のスタッフが2枚ずつビラを配っているのを見た。ポケットティッシュ配りみたいに、早く消化したい心理が働くのだろうか)。

 

昔と違い、今ごろの選挙は、組織力に勝るほうが勝つとは限らないからか、選挙で参集者数を書かない新聞も珍しくなくなった。

弊紙は、相変わらず参集者数を書いているし、私も、候補の陣営に行くと、相変わらず「あっちは何人だった?」と聞かれる。

この考え方は、古いのだろうか。

 

いや、そうでもないと思う。

組織力が弱くて、SNSでの発信に力を注ぐ候補と話すと、「フォロワーが何人」「アクセスが10倍になった」とか言っている。

数字で力を示したい心理は変わらないのだろうなと思う。

 

<余談・あと、ひと山>

支局の管内で首長選挙が始まり、繁忙が佳境に入った。

官公庁の春の人事も重なり、名簿処理等で、かなりな忙しさ。

選挙の投開票は29日。

ここを乗り切ったら、休めるはず(3月は妻の入院・手術があった4日と5日しか休んでない。退院にも付き添えず、自力で帰ってもらった)。

月末まで毎日、ブログの投稿が続けられるか、微妙な状況。

何とか乗り切りたい。

 

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