てっちレビュー

新聞記者が綴る読書、音楽、映画・・・etc.あと、記者の仕事あれこれ

<記者の仕事・選挙取材のノウハウ(記事6本パック)>泡沫候補の取り扱い、参集者のカウント、出口調査、票の束の観測・・・選挙ならではの配慮や工夫が必要だ

 

私は食文化、芸術、文学、歴史といった分野に関心が高く、新聞社に入った当初は、文化担当記者を希望していた。

実際には、駆け出し記者の頃に警察司法を担当して、その後はほとんど政治担当記者として過ごしてきた。

文化系の取材は好きで、得意だとも思うけど、「好きな分野、得意な分野は?」と聞かれたら、「選挙と裁判」と答える。

どちらも、論戦とジャッジという流れが共通し、知恵比べの側面がある(選挙は各候補が論を戦わせ、有権者が判定。裁判は検察側と弁護側、あるいは原告側と被告側が論陣を張り、裁判官が判定)。

そして、そこに至る背景や人間関係、喜怒哀楽といった人間ドラマが垣間見えるのが面白い。

ここでは、選挙取材に絞って、経験を交えながら、私なりのノウハウというか、工夫をいくつか、紹介してみたい。

 

(詳しくはリンク先の各記事へ。随時、追加・更新する)

 

(1)泡沫候補の取り扱い

選挙の取材は、まず、誰が立候補しようとしているのかを把握することになる。この際、ある程度の力を持つ支援組織がなく、どう見ても、当選できないし、有効投票総数の10分の1以下とか、ごく少数の得票にとどまりそうな候補を「泡沫候補」と呼ぶ。たいてい、少し変わった方で、事前の取材では「出る」と張り切っていても、結局は出ないことが多いので、取り扱いには工夫が必要だ。

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(2)参集者の人数カウント

選挙は、いかに多くの支持を得るかの戦いだ。だから、集会や街頭演説で集めた聴衆の人数は、候補の力を示す、ひとつのバロメーターになる。参集者の人数を数えるのも取材のうち。候補や陣営に聞くと、人数を盛ってくることがあるから、記者が自分で数えることが肝要だ。

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(3)出口調査のコツ

選挙の投票所から出てきた有権者に投票先を尋ねる「出口調査」は、選挙の結果を予測するのに重要な調査だ。国政選挙で報道各社が業者に頼んで行う出口調査とは別に、私は地方選挙でも自ら、期日前投票でミニ出口調査をすることがある。協力してもらいやすいように、やり方を工夫すれば、1時間で100人くらいのペースで、サクサクとサンプルを採れる。選挙の序盤と終盤という風に、時期を変えてやれば、情勢の変化も見て取れる。

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(4)開票作業の取材では票の束を観測

選挙の開票作業では、候補別に仕分けた票の束がテーブルに積まれていく。開票作業のスペースには立ち入れないので、遠くから観測して勝ち負けを見るのも取材のひとつだ。ところが、中には、記者や傍聴者の目の前のテーブルに票の束を積んでいく自治体もあり、驚く。この自治体は「政争の町」だから、公平に開票作業をやっていますよアピールなのだろうと思って興味深い。

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(5)投開票日の取材は時間との戦い

選挙の投開票のように締め切りまで余裕が少ない時間帯の取材は「予定稿」を用意して臨み、時間との戦いだ。A候補、B候補の両方の勝ちパターンの予定稿を用意したりもする。開票所での票の束の観測、万歳の写真撮影と送信、当選者の談話の「吹き込み」(デスクに電話で伝える)・・・と、同僚と手分けするチームプレーでもある。最近、取材した選挙を例に、ドキュメントタッチで紹介してみたい。

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(6)冬場の衆院選は大変だった

2026年1月27日公示、2月8日投開票という日程で行われた先の衆院選は、私にとって、初めて取材を経験する「冬場の国政選挙」だった。雪が多い地域だと、除雪した雪が道路脇に山積みになるから、ちょっと道路脇に選挙カーを停めて街頭演説するのも難しい。きれいに除雪してあって街頭演説できる(選挙カーが停められる)場所が限られ、候補者同士のバッティングも生じた。選挙カーが積雪のため脱輪して動けなくなり、街頭演説場所まで歩いてきて、マイクなしで演説する候補の姿も見た。

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<以下は、記者の仕事シリーズのハブ記事>

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