てっちレビュー

新聞記者が綴る読書、音楽、映画・・・etc.あと、記者の仕事あれこれ

<記者の仕事あれこれ>取材資料の保存 「文化」「農業」といった大まかな分類で封筒に入れ、資料が増えたら「文化財」「美術館」というふうに独立させるのが私のやり方

 

私の赴任地の支局が1カ月後に移転するので、仕事の合間に、片付けを進めている。

支局内にある物を「新しい事務所に持って行く物」と「捨てる物」に仕分けて、段ボール箱に詰める作業。

現在の場所(テナントビルの一角)に来たのは30年近く前らしく、書籍や取材資料、雑多な道具が大量にあり、片付けは気が遠くなりそう。

 

私の席の背後にある棚には、前任の支局長が残していった取材資料がずらりと並んでいたのだけども、結局、一度も見なかったので、全部捨てることにした。

たとえば「衆院選報道関係者打合会」「2023知事選・県議選投開票資料」「最低賃金2022」というふうに細かく分け、それぞれフラットファイルに綴じてあった。

40~50冊くらい並んでいただろうか。

 

 

性格がよく表れているなと思う。

前任の支局長は、私より6年下の後輩。彼が入社してきた時、私が教育係だった。

朗らかな男で、普段は、ヘラヘラしていて、楽に流しているけども・・・

大きな事件事故、災害になると、生き生きして、とても頼りになる男。緻密な取材で、ディープな情報を取ってくる。

普段の姿からは、いい加減な性格に見えるのに、物事の管理は几帳面だった。

そんな彼の顔が、取材資料のファイルから浮かぶ。

 

事業の説明資料や講演のレジュメなど、取材の時にもらった資料の大半は、記事が載った後に捨てるけども、「今後も使うかも」「面白い」と思ったものは、保存する。

取材資料の保存の仕方は、記者によって、さまざまだ。

 

前任の支局長のように、フラットファイルに綴じる記者もいる。

 

ただ単に机の上に山積みにするだけの記者もいる。

私が最も尊敬する先輩記者は、このタイプ。

机上の書類が時々、雪崩現象を起こす乱雑な状態だけども、何がどこに置いてあるか、場所で覚えておられた。

なお、この先輩は以下の記事「記事を書く速さ」で、私にレポート記事を組日当日の夕方に無茶ぶりしてきた先輩。

 

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私は、封筒に入れて仕分けする。

基本的には、先ほどの先輩記者と同様に、机上に書類が山積みなのだけども、保存する取材資料は封筒に入れて、机上の右手の本棚に立てて並べてある。

 

フラットファイルに綴じるにしろ、封筒に入れるにしろ、仕分け方も、記者によって違う。

私の場合は、大きなテーマで仕分けて、状況に応じて、細分化して独立させるという、やり方。

 

最初に、「文化」「農業」など、おおざっぱに分けて、資料を入れていく。

「文化」に入れる資料が増えて封筒がぱんぱんになったら、その中で多い物を「文化財」「美術館」というふうに新たに分けて独立させる。

「農業」からは、この地域の主要作物などの資料が独立していった。

資料が増えて、並べた封筒が本棚の幅に収まりきらなくなったら、適宜、封筒の中身を点検して、捨てる物を選ぶ。

つまり、一定量に保たれている格好だ。

 

<現在、机上にある保存資料の分類>

(矢印は独立したことを表す。点々以下は、たとえば、どんな資料が入っているか)

 

「A市政」・・・各種施策の資料

  →「B地区再開発」・・・計画案

  →「C施設整備」・・・計画案

「D市政」・・・各種施策の資料

「文化」・・・文化系の講演会のレジュメ、方言の研究の資料

  →「文化財」・・・遺跡、伝統芸能の資料

    →「E城跡」・・・整備計画

  →「F美術館」・・・展示会の資料

「農業」・・・農業振興施策、各種統計

  →「作物X」「作物Y」「作物Z」・・・出荷量等の統計資料

  →「畜産物W」・・・相場等の統計資料

「選挙」・・・各種選挙の候補の調査票(経歴等が書いてある)、リーフレット

「立憲民主党、連合」・・・定期大会、春闘の資料

「経済」・・・商工会議所、銀行の資料

「医療」・・・医師確保、遠隔診療の資料

「教育」・・・高校入試、教員採用試験の資料

「交通」・・・路線バス、鉄道、高速道路の資料

 

ちなみに、行政の政策分野で言うと、私が好きなのは「文化」「農業」「土木」といったところ。

逆に、あまり興味がないのは「医療」「福祉」。

だから、「文化」の封筒は「文化財」「F美術館」を独立させたのに、また、もう、ぱんぱんになっている。「文化財」の封筒も「E城跡」を独立させたのに、ぱんぱん。

「医療」は、ほとんど入っていなくて、ぺらぺら。

 

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「文化」「農業」といったおおざっぱな仕分けから、だんだん、細分化して独立させるのが、なぜなのか。

もし、最初から「B地区再開発」「C施設整備」といったレベルで仕分けていったら、ぺらぺらの封筒がどんどん増えてしまう。

私の感じ方だと、それは、あまり美しくない。

 

フラットファイルではなく、封筒を使うのは、取り扱いが簡単だから。

独立させるのも、取り出して、別の封筒に入れるだけ。

捨てる時に、分別せずに、封筒ごと古紙で捨てられるのもいい(クリップやホチキスの針は、外しておく)。

 

前任の支局長みたいなやり方が合う人は、それでやればいいと思う。

自分がわかればいいので、自分に合うやり方をすればいいと思う。

 

私の考え方は、このブログのカテゴリーの設定にも表れている。

ブログを開設する時に、今後、どんな記事を書くだろうかということを考えたうえで、「読書」「音楽」「映画」「記者の仕事」「自分史」「管理日記」の6種類に絞った。

本当は、取材資料の封筒で「文化」から「文化財」を独立させたみたいに、ブログでも適宜、サブカテゴリーを作りたいところだけども・・・

それは、できないので(できるのかもしれないけど、その知識が私にない)、適宜、ハブ記事を作り、「『記者の仕事』テーマ別INDEX」「『音楽』アーティスト別INDEX」を設けて整理するという、やり方を取った。

 

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最初から、長期的に、どんな記事を書いていくか、具体的な計画を立てて、ブログ全体の構造を設計してから始めたら、一番美しくまとまるのだろうけども・・・

あまり自分で自分に足かせをはめず、柔軟にいろんな話題で記事を書きながら、ある程度、整理していくには、今のやり方でいいのかなと思っている。