てっちレビュー

新聞記者が綴る読書、音楽、映画・・・etc.あと、記者の仕事あれこれ

<記者の出会い(記事7本パック)>懐の深さを感じさせた平成の天皇陛下(現在の上皇さま) 子どものように無邪気で自由な心を持つ石破茂氏

(上記のAmazon商品は本文とは直接関係ありません)

 

(詳しくはリンク先の各記事へ)

 

私は人の顔や名前を覚えるのが苦手だ。

相手が私を覚えているかどうかも、あまり気にしていない。

初対面だと思って名刺を渡そうとしたら「知ってます。何枚ももらいました」と言われることがよくある。

おしゃべりが好きで、知らない人に話しかけるのも平気だけども・・・

酒席の付き合いは悪い。

たぶん、マイペースな人だと思われているだろう。

 

そんな私が心地よい人間関係。

それが、二十数年前に赴任した地方都市X市にあった。

情に厚くて、おおらかで、気さくな市民性が好き。

よそ者の私も地域に溶け込めた。

・・・というか、ぐいぐいと取り込まれる。

その感じが良かった。

仕事抜きで、市民の1人として、地域にかかわる大切さ、面白さを学ばせてもらった。

私が描く新聞記者像そのままで、兄貴のように慕わせてもらった先輩Sさんとともに、記者としての私の原点だ。

 

www.tetch-review.com

www.tetch-review.com

 

記者の仕事は、いろんなところに行き、いろんな人と出会える面白さがある。

著名人で言うと、取材できて、うれしかったのは、代表作「ルパン三世」で知られる漫画家モンキー・パンチさん。

私も好きなApple社のMacintoshのファンだというのも、うれしかった。

ものすごく腰の低い方だったのが、記憶に残っている。

 

 

そして、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家・水木しげるさん。

エッセイ等の著作から想像していた以上の個性的な方だった。

インタビューをさせてもらったけども、会話が全く、かみ合わない。

質問と違う内容の答えが返ってくる。

やはり、常人とは思考回路が異なるのだと思った。

 

 

著名人ではないけど、ほかにも個性的な方々との出会いがあった。

サーカス団の取材も思い出に残っている。

 

www.tetch-review.com

www.tetch-review.com

 

出会えて、一番感激したのは、平成の天皇陛下(現在の上皇さま)。

過去2回、その当時の私の赴任地に公務で来られたので、その取材を担当した。

もちろん、直接、会話を交わすことはできなかったけども、立ち居振る舞いから、人柄が伝わってきた。

国民の思いをすべて受け止めようとされる圧倒的な懐の深さに感じ入ったものだ。

 

www.tetch-review.com

 

私は主に政治担当の記者として過ごしてきた。

地元の国会議員や首長、有力な地方議員が亡くなった時、訃報の本記とは別に、関係者の証言で人となりを浮き彫りにするサイド記事を書くことがある。

その人をいかに理解しているか、関係者の誰に取材するか、記者のセンスや人脈が問われるので、腕の見せ所だ。

記者の言葉で故人をしのぶのが「評伝」。

これまでに私が書いたのは1回だけ。

策略家で腹黒いのだけども、親分肌で面倒見が良く、義理堅いところもあり、個人的には好きな方だった。

だから、デスクにお願いして書かせてもらった。

評伝が書けるくらい、その方の生きざまを理解できているか、これも、記者の腕の見せ所だ。

 

www.tetch-review.com

 

オーラを感じた政治家として記憶に残るのは、小沢一郎氏。

オーラって、本当にあるのだなと思った。

旧民主党の代表の頃、参院選の党候補の応援で、当時の私の赴任地に来た。

記者会見で嫌な質問をしてみたら、「グワッハッハ」と笑い飛ばされ、はぐらかされて終わり。

街頭演説では、予想以上に多くの市民が集まっているのを見るや、演説するのをやめて、聴衆一人一人と握手し始めた。

そのほうが効果的だと即座に判断したのだろう。

握手してもらった市民は感激した様子。

このへんの臨機応変も、すごいと思った。

自民党候補の応援に来た安倍晋三氏(当時、首相)には、オーラは全く感じなかった。

顔色が悪くて元気がない人という印象だった。

 

そして、興味深い政治家の1人が鳥取県出身の石破茂氏。

良くも悪くも子どものように無邪気で自由な心を持った方。

たとえるなら、漫画「ドラえもん」(藤子・F・不二雄)の主人公のび太。

 

 

格段にスケールの大きい田中角栄氏に憧れ、自らをなぞらえるかのような物言いをよくしていた。

なかなか大胆とも言えるけど、それを口に出せるのが石破氏のキャラクター。

なぜ、首相になりたいのかについて、「(首相に)なることが目的であってはならない」とか、「日本国を変える」とか、本人なりに説明していたけども・・・

おそらく実際には「政治家になるからにはトップに立ちたい」くらいの無邪気な気持ちだと思う。

機嫌の良し悪しもすぐ顔に出る。

ある意味、とてもわかりやすい。

内心も無警戒にポロッと漏らす。

謀略が渦巻く政治の世界で、よく生きてこられたと思う。

自由なうえに心が揺れる方だから、周囲に迷惑をかけることもしばしば。

ここぞという肝心な局面で腰が引けて、支持者をガッカリさせることもしばしば。

このような石破氏を一途に支えてきた鳥取県民は本当に優しいと思う。まるで、ドラえもんだ。

このような人物がトップに上り詰められるか見てみたいとロマンを感じさせるのも事実。

これこそが石破氏の最大の魅力だと思う。

高市早苗氏と争った自民党総裁選では、1回目の投票で2位にとどまった。

やっぱりダメかと思いかけたけど・・・

決選投票の前の演説が素晴らしかった。

中継を見ていて感激した。

「私は至らぬ者。多くの人を傷つけてきた」というような自省の言葉が、石破氏の口から出るとは、思いもよらなかった。

この演説を聞いて、決選投票で絶対に勝つと感じた。

私も鳥取県出身者の1人。「鳥取県出身者初の首相誕生」は素直にうれしかった。

 

www.tetch-review.com

 

<以下は、記者の仕事シリーズのハブ記事>

www.tetch-review.com

www.tetch-review.com

www.tetch-review.com

www.tetch-review.com

www.tetch-review.com