
勤務先の支局の移転が完了した。
1年ほど前から物件探しを含めて準備してきたので、やっと終わって、ホッとした。
商店街の雑居ビル(1969年建築、4階建て)の2階から、駅の近くのオフィスビル(1987年建築、8階建て)の2階の一室へと移った。
移転先のビルは比較的新しいので、当然、建物や設備はきれい。
管理室があり、セキュリティもしっかりしている。
何より、ほとんど、事務所ばかり入っているビルなので、とても静か。
職場環境という点では、かなり良くなった。
あえて言えば、きちんとしすぎて、私のような喫煙者には不便ということだろうか。
以前の雑居ビルの時のように、屋外の非常階段に出て、喫煙するというようなことはできない。
非常階段はあるけども、本当に非常時にしか出られない雰囲気。
基本的に窓は開けたらいけないことになっていて、窓を開けていたら、すぐ警備員が注意に来るくらいなので、非常階段に出たら、すぐ注意されると思う。
1階の喫煙コーナーは平日の日中しか使えない。
だから、平日の夜間や土日曜祝日は、近くのパチンコ店の喫煙コーナーまで足を伸ばしている。
(なお、私を含め支局員4人の駐車場は、このパチンコ店の駐車場を定期で借りた。入居したビルの駐車場は機械式で、車高の低い車しか入らないので)。
<移転前の支局は、職場環境が悪かった>
以前の雑居ビルに、弊社の支局が入居したのは、契約書によると、1999年。
十数年前に私が初めてこの支局に赴任した頃は、1階にパン屋、3階に歯科医院が入居していて、特に問題はなかった。
ちなみに、4階は、このビルの大家さんである商店街振興組合の事務所。
その後、1階と3階の入居者が変わり、現在は、1階が保育園、3階が宴会場(近くの居酒屋の別館的な扱い)。
こうなってから、職場環境が悪化した。
1階の保育園は一時期、ダンス教室みたいなこともしていて、大音量で音楽が流れていた。今は、おとなしい。
この雑居ビルは古いので、壁や天井、床の防音機能は、ないようなものだ。
一番迷惑だったのが、3階の宴会場。
基本的に夜と土日曜くらいしか使われていないけど、弊社の支局は夜も土日曜も営業しているので、とにかく、宴会の騒音に困った。
司会者がマイクを使って、しゃべる声が丸聞こえで、音楽も聴こえてくる。
ザワザワ、ガタガタといった騒音も。
宴会の前後に客が出入りする時もうるさい。
こちらが締め切りに追われて、切羽詰まって原稿を書いている時に、このような騒音は、かなりイライラさせられる。
もっと困るのは、酔っ払いの客が2階まで来ること。
実は、以前は2階の階段の踊り場の一角に喫煙コーナーがあった。
昨今の社会情勢を考えると、信じられないような、おおらかな対応だけど、私のような喫煙者には、ありがたかった。
ところが、宴会場の酔っ払いが2階まで降りてきて、喫煙コーナーにたむろし、グラスとかタバコの空き箱とか、平気で置いていく。
迷惑なので、酔っ払いは2階に来させないでほしいと、居酒屋と大家さん(商店街振興組合)に訴えたところ、なんと、喫煙コーナーが撤去されてしまった。
喫煙コーナーがなくなってからは、私は2階の奥から屋外の非常階段に出て、喫煙していた。
酔っ払いが2階にタバコを吸いに来ることはなくなったけど、2階のトイレには来る。
宴会場がある3階のトイレを使ってくださいよと思うけど、2階にも来る。
来るだけならいいけど、ごみを捨てていくし、流さずに去っていくケースもある。
非常階段から宴会客が2階に上がってきて、「宴会場は、どこですか?」と聞かれたことも、何度もある。
居酒屋には何度も抗議したけど、改善されなかった。
居酒屋は、宴会客向けに「2階には行かないでください」という張り紙をしていたけども、酔っ払いが言うことを聞くわけがない。
そもそも、夜や土日曜でも営業する新聞社の支局の真上に宴会場を入れた、大家さんの判断がどうだったのかとも思うけど・・・
とにかく空きテナントを埋めたいという気持ちは、わからないでもない。
以前にも弊社が支局の移転を検討したことがあり、「家賃を下げるから」と大家さんに引き止められた経緯があるそうだ。
これまた、そもそもだけど・・・弊社が商店街の雑居ビルに支局を構えた判断は適切だったのか。
それ以前は、官庁街のオフィスビルにあったようだ。
この街で、報道各社の支局は、だいたい、官庁街か、駅の近くにあり、商店街にある弊社は変だったと思う。
<移転の経緯と移転先探し>
このたびの移転の話は、同じ事務室に同居していた関連会社の営業所が数年前に閉鎖され、結果として不必要に広くなってしまったことが、発端だった。
だから、弊社の総務部門からの最初のオーダーは「今より狭くて、家賃の安いところを探せ」ということだった。
先に述べたように過去の経緯があって、すでに相場より、かなり安い家賃になっているから、これより安い物件となると、同じくらい古い建物か、中心市街地から外れたところしか、ない。
このようなところに移転するなら、現場にとって、何のメリットもない。
対外的にも弊社のイメージダウンだろう。
それで、私は、この件をほったからしにしていた。
その結果、上の方からお叱りを受けることになり、その際、物件探しや職場環境の実情を訴えると、「家賃は同程度でいいから、職場環境の良いところを探せ」ということになり、移転先探しが一気に進んだ。
最終的に決まった移転先の事務室は、面積が以前の6割程度で、家賃は同程度だ。
移転先探しで、新聞社の支局ならではのポイントもメモしておく。
まず、24時間出入り可能であることは必須。
エアコンがテナントごとに稼働できる個別方式でもあることも重要。
全館同時に平日の朝から夕方までの定時だけ稼働するセントラル方式だと、夜間や土日曜も営業する弊社の支局にとっては不便だ。
そして、新聞の「予備紙」を入れてもらうボックスを置いてもらえること。
「予備紙」は文字通り予備として支局に置いておく新聞。
取材相手に掲載紙を送るのに使ったり、ほしがる人が支局に来たら渡したりする(本来は有料だけど、私はタダであげている)。
毎日未明の時間帯に、配達業者の方が数十部の束を持ってこられる。
大きいので、普通のポストや新聞受けには入らない。
今回の移転先の場合は、通用口のシャッターを開けるリモコンを配達業者に渡し、シャッターを開けた先に置いた専用ボックスに入れてもらう方法で、大家さんやビル管理会社の了解を得た。
<移転先>
移転先のオフィスビルは、大家さんである生命保険会社のほか、ビル管理会社、損害保険会社、信用調査会社、福祉系の会社、行政の外郭団体などが入っている。
みなさん、夕方には帰る会社が多いようだ。遅い会社でも午後10時くらいには帰っている。
もっと遅い時間までいたり、土日曜に出てきたりするのは、弊社の支局くらいのようだ。
テナントが多いので、他社の方とビル内の廊下や階段ですれ違ったり、喫煙コーナーで一緒になったりすることがよくある。
私は勤務先の支局があるビル内や取材先のあるビル内で、人と出会ったら、挨拶する習慣が身に付いているので、「お疲れさまです」と声をかけて会釈するのだけど・・・
このたびの移転先のオフィスビル内の方々は、挨拶を返さない人が多い(無視してスマホを構い続けるとか、チラッと見て黙っているとか)。
まだ、入居したばかりだから、得体の知れない人物として警戒されているのか。
以前いた雑居ビルで、居酒屋の店員と非常階段ですれ違う時も、挨拶を返さない人が大半だったから、まあ、そんなものかと思ってはいるけども・・・
以前、赴任した別の支局では、支局が入っているビル内の他社の方々と喫煙コーナーで一緒になり、気さくな方々と、よく雑談していたから・・・残念な気がする。
<余談・移転に伴う片付け>
移転先に持って行く物と捨てる物の選別、荷造りが大変だった。
捨てる物が段ボール箱で50箱くらいになっただろうか。
移転先は狭くなるということもあり、思い切って、どんどん、捨てたので、引っ越し業者に移転先に運んでもらった段ボール箱は、20箱くらいだったと思う。
とにかく書類や書籍が多かった。美術展の図録、歴史系の企画展の図録、伝統芸能の調査研究書、政治家の自伝など面白そうな本は私が引き取った。
ありがたいことに、机やイス、棚といった什器は、新品に買い替えてもいいということになったので、移転先の支局は新品の什器が並んでいて、気持ちが良い。
冷蔵庫も買い替えてもらい、今まではなかった電子レンジも買ってもらった。これで、コンビニ弁当が温められる。

引っ越し直前に気づいたのが、神棚の後始末。
支局に神棚があった。
札を見てみると、近くの神社のものだと、わかったので、札を返しに行った。
お金が必要なのかどうか、わからず、ドキドキだったけど、「賽銭を入れてもらえばいいです」とのことだったので、賽銭箱に500円入れて帰った(領収証など出ないので、私のポケットマネー)。500円と言わず、1000円くらい投入すべきだったか。
神棚のケースというか、本体というか、札以外の構造物の後始末についても、神社に尋ねた。
「1月のトンド焼きの時に持ってきてもらったら、一緒に焚きますよ」とのことだった。
それまで保管しておくのが面倒なので、ごみとして捨てることになるかも。
いや、もともと、神棚に気づいた時、私は札も含めて、ごみとして捨てるつもりでいたのだけど、支局の記者(若者)にそう話したら、「支局長にバチが当たったら、いけない。ちゃんとしたほうがいいですよ」と言うので、神社に電話して、札を返しに行った。
神棚のケースも、ごみとして捨てたら、バチが当たるのだろうか。
支局だった雑居ビルの一室は、6月末までは借りた状態。捨てるごみや什器が置いたままになっていて、産廃業者の方に取りに来てもらわないといけないから。
神棚のケースは、まだ、置いたままだけど、遠からず、対処しないといけない。