「北朝鮮からの亡命者 60人の証言」朝日新聞アエラ編集部
脱北者60人へのインタビュー集。
食べ物が少なくて、ひもじかった、という話がたくさん出てくる。
身分によりコメ何グラムと細かく決まっている配給制度が興味深い。
就職していないと配給が受けられず、旅行時には配給券を持っていないと途中で配給が受けられないのだとか。
定職につかねばならず、無断で旅行ができない、そんな統制機能も配給制度が持っているのが面白い。
脱北すると、北に残した家族が大変な目に遭うと分かっていて、家族を残して脱北したという人が多い。
残した家族のことが心配だと言っているが、じゃあ、なんで家族を残して脱北したのかと思う。
家族も連れて行こうとしたが間に合わなかったとか、脱北して南北統一後に両親を迎えるのが本当の親孝行とか言っている人もいたが、ちょっと、その心理は理解できなかった。
きっと、ものすごく、つらかったのだろう。
(2015年9月3日Facebook投稿を転載)