てっちレビュー

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義母の介護施設入所や妻のがん闘病で感じたこと

 

妻が消化器系のがんを患っていると今夏に判明した。

抗がん剤治療と放射線治療を受けている。

副作用の腹痛と下痢が3週間くらい前から、ひどくなり、私たち夫婦の自宅(私は単身赴任中なので、住んでいない)に引き取っていた義母は、施設に入ってもらうことになった。

 

義父は、認知症が進み、体も弱って身の回りのこともできない状態(基本、寝たきり)。

3年くらい前から、介護老人保健施設を経て、特別養護老人ホームに入っている。

私は、昨年春に現在の赴任地に転勤する前は、自宅からあまり遠くないところが赴任地だった。

単身赴任ではあったけども、洗い物を取りに行ったり、紙オムツやタオルを持って行ったりくらいは、私も手伝っていた。

 

義母は、自宅で独り暮らしになったが、体が衰えて、歩くのも難しくなり(基本、車椅子)、2年くらい前から、私たち夫婦の自宅に来てもらって、妻が世話をしていた。

妻は、私と違って、ストレスに弱い性格だから、介護疲れもあって、免疫力が低下し、がんを患ったのかもしれない。

抗がん剤治療や放射線治療の副作用は、人によって、出方が違うらしいが、妻は副作用が重いようだ。

 

7月初めに妻が「ごめんね。がんかもしれない」というメッセージをLINEで送ってきた時は、「死ぬのか」とショックを受けた。

私が最も敬愛する先輩が数年前にがんで亡くなられたばかりだからだ。

 

先輩が「余命1年」と言っておられたのも、そんなことないだろう、と勝手に楽観していた。

先輩は、ご結婚が遅かったので、娘さんは、まだ高校生だった。

娘さんを溺愛しておられたので、本当に心残りだったと思う。

気の毒でならない。

 

ちなみに、LINEの「ごめんね」の意味。

私は「お別れ」と受け止めたのだが、「お金がかかるから、ごめんね」の意味だったとか。

妻に勧められて、漫画「痔だと思ったら大腸がんステージ4でした」(くぐり)を読んだりして、ちょっと気が楽になったし、当初は、妻も元気そうだったのだが、、、

3週間くらい前から、炊事洗濯等の家事もしんどい状態になり、義母の食事を作れない日もあったという。

1週間くらい前からは、仕事も休んでいる。

 

いずれ、手術で入院しないといけないので、義母は施設に入ってもらうことにした。

(先日、入所した。入所日は、私は休めなかったので、長女に休んでもらい、義母を施設に連れて行ってもらった。長女は、私たち夫婦の自宅から、あまり遠くないところに住んでいる)。

 

私は、3週間くらい前から何回か、平日に休みを取って自宅に帰り、入所の相談や手続き等で包括支援センターや施設、病院に行ったりしたのだけども、いろいろと考えさせられた。

 

義母は、物忘れがあるけども、本人が嫌がって認知症の診断を受けていない。

全く歩けないわけではないし、介護度の判定の時に、できないことでも、「できる」と言っていたせいか、「要介護1」だ。

(車椅子やベッドからポータブルトイレに移って用を足すとか、目の前に用意された食事を自分で食べるとかは、できる。床に座った状態から立ち上がることは、できない)。

このため、特養には入れないと言われ、老健(3カ月しか、いられない)と有料老人ホームの組み合わせでいくことになった。

 

私の両親は、今は元気だけども、いずれ、義父母のような状態になるかもしれない。

今回の経験を踏まえ、両親には、「怪しいと思ったら、認知症の診断は必ず受けるように」「介護度の判定では、なるべく重めに判定してもらえるよう振る舞うように」とお願いした。

まあ、元気でいてもらうことが一番だが。

 

良いケアマネジャーに当たることも大事だなと思った。

義母は以前から、デイサービス等の介護サービスを利用しており、その運営法人の職員がケアマネジャーだったが、妻によると、話にならない人だったという。

このたび、義母が入る施設は、別の法人の施設を選んだ。

今のところ、職員の対応に不満はない。

 

私の勤める会社への不満は、あらためて感じた。

そもそも、3年くらい前の時点で、義父母のお世話の問題があったので、私は、自宅からあまり遠くないところの赴任地を希望していたけども、お構いなしの人事だった。

 

3年くらい前、私自身が肺炎を患った時の対応も、冷たかった。

胸に激痛が走り、呼吸困難になる状態が10日くらい続いて、ある日の朝、ついに我慢の限度を超え、病院に行ったら、「すぐ入院しろ」とのこと。

当時の赴任先の支局は、私1人しかいない、いわゆる「1人支局」。

入院は論外だと思い、毎日通院して点滴を受けるという治療を2カ月ほど続けた。

 

通院を選んだのは、私自身の判断だから、いいんだけども、、、

会社に報告した時、上層部の方の態度は「入院してもいいけど、引き継ぎ書を作って提出しろ」というものだった。

医師に「すぐ入院しろ」と言われている人間に、転勤時のような引き継ぎ書の作成を求める、この会社の上の方はおかしいと思った。

「おまえの健康が第一だから、すぐ入院しろ。あとのことは何とかする」というのが、普通の感覚ではないかと思う。

 

今後、妻の入院を控え、しばらく、職場に迷惑をかけると思う。

職場の後輩や最寄りの支局、編集局のデスクには、事情を説明した。

たぶん、協力してもらえると思う。

でも、会社の上の方には、言う気にならない。

 

<余談>

義母は、施設に入るのを嫌がっていた。

「だったら、息子(妻の兄。現在、独り暮らし)のところに行く」と言われたが、義兄は数年前に脳梗塞を患って、手に麻痺が残っており、義母の世話は無理だ。

義母には、気の毒だけど、仕方ない。

妻は、義母を施設に入れたら、肩の力が抜けたのか、少し元気になったようだ。

11~13日の3連休には、以前から楽しみにしていたOfficial髭男dismのライブ(トヨタアリーナ東京)に、長女と出かけた。

ついでに東京で開催中の「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」観覧などもしたようだ。LINEで送ってきた写真を見ると、笑顔が出ているので、ホッとした。

私はその間、休んで自宅に帰り、飼い猫と留守番。

DVDで映画を見たり、ブログの記事を書いたりと、ごろごろして過ごし、リフレッシュできた。

 

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