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チック・コリアの味わい方(名曲名盤ガイド10本パック) ギター奏者と絡むと屈指の熱演が生まれる 歌声とも相性が良く、親しみやすいメロディーが際立つ

 

(詳しくはリンク先の各記事へ)

 

ジャズピアノ奏者チック・コリア(1941~2021年)は、イタリア系米国人ながら「僕の心の故郷はスペインだ」という。

スペイン路線で本領を発揮した。

 

アルバム「マイ・スパニッシュ・ハート」は、まさに、そのまんま。

スペイン風味で全体をくるみつつ、甘々のロマンチックな曲「ラブ・キャッスル」「ウインド・ダンス」から、情熱的な演奏が冴える曲「アルマンド・ルンバ」「スパニッシュ・ファンタジー・パート2」、お茶目でコミカルな曲「エル・ボゾ・パート2」まで、多彩な演奏が味わえる。

入門に最適なアルバムでもある。

 

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これまたズバリなタイトルの代表曲が「スペイン」。

チックが率いるバンド、リターン・トゥ・フォーエバーのアルバム「ライト・アズ・ア・フェザー」に収録。

このアルバムの完全盤に収録された別テイクの「スペイン」が、5分半ほどと短く、エキスがぎゅっと凝縮されていて、おすすめだ。

 

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そして、アルバム「タップ・ステップ」収録の曲「フラメンコ」は、フラメンコギター奏者パコ・デ・ルシアに捧げた作品。

 

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ついには、そのパコとも共演した。

やはり、パコに捧げた曲「イエロー・ニンバス」をひっさげて、1981年のライブ・アンダー・ザ・スカイ(東京)で。

これはパコにとっても、チックにとっても、屈指の熱演。

2021年に「ライブ・イン・トーキョー1981」が発売されるまで長年、CD化されなかったのが不思議だ。

 

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この返礼か、パコのアルバム「シルヤブ」でゲストに招かれると、うれしくなって、タイトル曲で、張り切る。

ジャズピアノ奏者ドン・プーレンの必殺技「拳キュルキュル」を繰り出すのかと思わせるような速弾きを見せる。

本当に「拳キュルキュル」をやればいいのに、そこまではやらない。

「なんちゃってプーレン」にとどめるところが、お茶目なチックらしい。

(ドン・プーレンについては、このブログで以前、紹介)。

 

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1981年ライブ・アンダー・ザ・スカイでの「イエロー・ニンバス」に匹敵する、チック屈指の熱々な演奏がある。

リターン・トゥ・フォーエバーのアルバム「浪漫の騎士」のタイトル曲。

この熱演を引き出したのは、バンドの一員で速弾きのギター奏者アル・ディ・メオラ。

 

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パコといい、ディ・メオラといい、ギター奏者だというのが興味深い。

チックは、ギター奏者と相性が良いのだろうか。

(ちなみに、「アルマンド・ルンバ」で、チックの熱演と絡むのは、バイオリン奏者ジャン=リュック・ポンティ)。

 

話がそれるけど・・・

チックは、プログレバンド、イエスのキーボード奏者リック・ウェイクマンと仲良しで、互いに刺激し合っていたようだ。

で、イエスとしては異色のジャズ風味が強いアルバム「リレイヤー」では、ウェイクマンに代わって加入したキーボード奏者パトリック・モラーツにあおられ、ギター奏者スティーブ・ハウが激しく炸裂するのだけど・・・

もし、ウェイクマンに代わって入ったのがモラーツではなく、チックだったなら・・・

ハウのギターに刺激され、ここでも、チック屈指の熱演が生まれていたかもしれない。

(なお、「リレイヤー」は、このブログで以前、紹介)。

ついでに言うと、イエスの顔と言える歌手ジョン・アンダーソンとは、共演している。

アンダーソンのソロアルバム「1000ハンズ」収録の曲「1000ハンズ(カム・アップ)」で、チックがなかなかの熱演を見せるのだけど、ここでガッチリと絡むのは、アンダーソンというより、ゲストのポンティだ。

(脱線終わり)

 

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そして、チックは歌手と相性が良い。

ヴォカリーズというのか、スキャットというのか、声を楽器にして歌う歌手と。

「ラブ・キャッスル」「ウインド・ダンス」「スペイン」では、歌手のゲイル・モランやフローラ・プリムが、チックの曲の親しみやすいメロディーを際立たせる。

チック+歌手の代表例はアルバム「リターン・トゥ・フォーエバー」のタイトル曲だ。

フローラが美声だけでなく、ささやき声や悲鳴、あえぎ声を繰り出し、チックの不気味な演奏と絡む。

 

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そして、チックは、まさに声を楽器のように操る奇才の歌手ボビー・マクファーリンとも相まみえた。

連名のアルバム「プレイ」。

チックの代表曲「スペイン」での共演が聴きどころだ。

 

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